「西分の家」の秘密を聞きに行ったら、神山の秘密が分かった件。

神山にかっこいい古民家があるらしい…。
そんな話を耳にして、われわれ探検部の基地に何か活かせるものはないかと尋ねてみました。

お話をきかせていただいたのは、神山つなぐ公社の赤尾苑香さん(すまいづくり担当、一級建築士)。
改修前の状況から、改修のこと、移住者の家探しのことなど、詳しく、かつとても分かりやすく教えていただきました。

中でも、一番心に響いたのは、
「100年もつ家にしよう!」という言葉です。

古民家は、改修の見積もりをしても、改修工事を始めてみると「ここも、あそこも」と改修するところが増えることもあります。

そのときにどうするか?

「予算が決まっているので、その工事は削る」
「とりあえず、住めるようになればいい」
「この改修で20年くらいはもつのだから、その時に…」

と妥協することもあり得ます。

でもこの「西分の家」は、じゃ、40年後、50年後の将来の大改修の時に、たとえば弱い梁(屋根の横柱)や大引き(家の土台にある太い横柱)をまたより立派なものに直すだろうかと考えたときに、「いや、直さないよね」というか、その時にどんな状況になっているか分からない。

だったら、今、改修してしまおう。
100年もつ家にしてしまおう!と。

かっこいい。
未来の神山の人たちのために。
そして、神山へ来てくれる人たちのために。
今、動く。

そんな未来への視点は、探検部も同じ。
「われら徳島探検部!」の基地も、そんな風に…なるかな?
楽しみです。

西分の家1
風格のある外観です。
西分の家1
広い玄関口
西分の家3
共同のキッチン、薪ストーブも。
西分の家4
共有サロン、廊下と素敵な眺め付き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【編集後記】
赤尾さんをはじめ、移住担当の方や滞在中の方にも、沢山のことをお教えいただきました。
お忙しい中、お時間を割いて頂きまして、本当にありがとうございました!

なぜ神山がかっこいいのか。神山が魅力的なのか。
そこに集う人々が繋がり(or/and つながる仕組みがあり)、今だけでなく未来の神山への想いが重層した町。
神山の秘密が分かったような気がしました。

参考:
神山つなぷろ #5 西分の家/工事前の調査など[民家改修プロジェクト・その1]
神山つなぷろ #6 神山のすまい調査[集合住宅プロジェクト・その2]

神山つなぷろ #14 4人の担当者が語る5つの特徴[集合住宅プロジェクト・その5]
神山つなぷろ #7 町民町内バスツアー

神山つなぷろ #11 町産材認証制度[集合住宅プロジェクト・その3]

『神山プロジェクト未来の働き方を実験する』篠原匡著

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