2021年もキノコの女王現る。~動画もありますよ~

キノコの女王、ウスキキヌガサダケ
キノコの女王、ウスキキヌガサダケ

今年は、5月下旬からの長雨、そして6月の梅雨と雨ばかり。春先には、アミガサダケも見られませんでした。

いつもと違う6月に心配していましたが、下旬になって、5日間。薄黄衣笠茸が現れてくれました。

暗い森に、際立つ、黄色いレースのマント。パッと目を引きます。美しい。そして、美味い。最高です。

数時間ででてきて、一日もするとなくなってしまうキノコです。
薄い膜の卵からキヌガサダケは出てきます。そして卵の中は、ジェル状の物質で満たされています(写真下)。

折りたたまれたレースのマントも、ひらひらとすぐに下に広がっていきます。強い匂いを放つ黄色いマントは、昆虫たちにとっては美味しいらしく、虫にみつかると1時間程度で食べられてしまいます(動画二つ)。

卵のような薄い膜の中は、ジェル状の物質が。その卵からキヌガサダケはでてきます。
卵のような薄い膜の中は、ジェル状の物質が。その卵からキヌガサダケはでてきます。

猪肉でチャーシューを作りました。旨い…

猪で作ったチャーシューの写真
背脂が柔らかく、肉もジューシー!

ありがたいことに夏にも、ご近所の方々に野菜を。知り合いの漁師さんからは、魚を頂きます。それらの消費も忙しいため、肉専用冷凍庫の鹿肉や猪肉が減りが鈍く、「今年の猟期には、獲物を入れるところがなくなるのでは…」と、このところ危機感を感じていました…。

そこで、今回は猪の背ロース(15㎝角×長さ40㎝)を使って簡単チャーシューを作ることにしました。

材料は、基本的には醤油とお酒。
多少甘めが良ければ、砂糖も(ただし肉が少し硬くなるかも)。あとは煮るだけ。

猪肉の半身しか漬からないため、片側を30分煮て、つぎの30分で反対側を煮ます。肉の量が少なければ(もしくはタレがひたひたなら)、圧力鍋で煮立ってから20分。火を止めて1時間ほど放置でも、大丈夫です。

猪チャーシューとキムチをレタスで巻いた写真
猪チャーシューとキムチをレタスで巻いて、パクリ。

【材料】
・イノシシの背ロース(だいたい四~五㎏?)
・醤油(大きなオタマに四杯)
・日本酒(大きなオタマに二杯)
・100%パイナップルジュース(冷蔵庫にあったので、どぼどぼどぼどぼくらい)
・生姜少々(厚さ5㎜で10個ほど)、長ネギがあればステキ

注) 肉と生姜などを引き上げたタレは、ラーメンやチャーハンの調味料として加えると、また旨いので、500mlのペットボトルなどに小分けにしてとっておいてくださいね。

アナグマの皮なめし

やわらかくできたアナグマの革です。

冬に生ミョウバンを擦りつけて、包んで濡れた新聞を数回交換してから、すっかり忘れていた穴熊の皮です。ミョウバンを落としても粉っぽかったので、軽く水で洗って陰干ししました。ここまで柔らかくできれば上等です。冬用の腰当(山で座るとき用のお尻にひく敷物)にしようと思います。

柔らかくなめしたアナグマの革です。表はふさふさ。暖かく柔らかい毛です。
表はふさふさ。暖かく柔らかい毛。

大物猪で、ラーロウに生ハムづくり

蒸したラーロウ。味も良くプリプリの食感です。

12月24日に獲った90㎏超の猪。
尾根で正面から一発撃った後、足をバタバタ。その勢いで狭い尾根の上から急斜面のシダの中30mも転げていきました。血抜きに降りると倒木の下に頭が入って止まっていました。

引き上げようとしても、横に押しても引いても、なかなか動かせません。すでに3時半過ぎ。山は暗くなり始めて、降りる途中で暗くなっては困るので、その日は血抜きまでにして、山を降りました。

翌日は小雨が降る中、朝から山を登り、現場到着。その場で腹を出し、手足を四本、腹を二つ、背中を二つ、それに頭と分けて袋にいれました。


けれども、急斜面なので、袋を下げて上がることが容易ではありません。
一度尾根に上がって、リュックの中の20mロープを持って斜面を10m降りて、杉の木にロープを結び、20m下の袋を1~2個づつ上げました。そこから、また10mロープを張りなおして、袋をすべて尾根まで上げました。すでに汗だく。
でも、ここはまだ下まで1時間のところ。ここからピストンしながら山を下り、なんとか車に猪をすべて乗せることができました。

苦労して下ろしてきた大猪は、もちろんお尻ももも大きいので、生ハムの原木にぴったり。背中の鎧だって塩漬けから風に当てて燻製に(ラーロウに)して、煮込みやスープに入れたり、蒸してから炒めものに使ったりすれば、プリプリして燻製の香りもしてとても旨いんです。もちろん、子供たちも大好物です。(写真:腹部の肉だって、美味しかった)

塩漬け、塩抜きから、冷燻もうまくいき、今は風に当てて乾燥・熟成していることろです。
来年の今頃には、美味しい生ハムが食べられそう。楽しみです。

猪の太ももで生ハムの原木づくり。塩と胡椒して10日後、塩抜きして風に当てたところです。
猪の太もも。塩と胡椒して10日後、塩抜きして風に当てたところです。
猪の鎧の部分でラーロウづくり
鎧の部分も、軽く塩と粒胡椒をしてから乾かし、燻製して、風に当てて10日ほどで出来上がり。もっと干せば長期間もちます。
美味しさの秘密は、良い肉を使うことと燻製前に風に当てて良く乾かすこと。
美味しさの秘密は、脂のついた肉を使うことと燻製前に風に当てて良く乾かすこと。
猪のアバラは、シンプルに焼いても旨いんです。とっても。
猪のアバラはこうやって、炭火でシンプルに焼いても旨いんです。とっても。

腹の肉でで作ったラーロウ
腹の肉でで作ったラーロウ
焼いても旨いラーロウ
焼いても旨い。

はじめての産まずの雌

猟犬3部門の内、2部門で日本一になったTさんに誘われて、巻き狩りに行きました。
その日は、小さい猪たちや鹿に猟犬たちが散らされて、5人タツで獲物を見たのは二人。

一人は一番山の上。鹿三頭が山を抜けたところとまた戻ってきたところ。遠くて撃てず。
そして、一番下にいた私のところに来たのは、猪。
ガサガサと大きい音がしたと思ったら、左からトットコ、トットコ。距離10m。
こちらに気づいていなかったので、銃口で5m追いながら、溝の前で方向を変える瞬間に

「ズドン!」

獲れたのは、45㎏の産まずの雌でした。
単独猟で、年末にとれた80㎏オーバーの雄に続いての猪。
今期は鹿より猪の方が多くなりそうです。

産まずの雌猪
まだ子供を産んだことのない雌猪
撃った後、溝へ
撃った後、溝へ
その夜は、焼肉です。
その夜は、焼肉。
産まずの雌の肉は柔らかいんです。
柔らかい感じが伝わりますか?
鉄砲ぶちで肉屋さんの方お奨めの首下のつぶつぶした部位。これをアテにすると、お酒がいくらでも飲めるのだとか。
鉄砲ぶちで肉屋さんの方お奨めの首下のつぶつぶした部位。これをアテにすると、お酒がいくらでも飲めるのだとか。

カチカチになった鹿皮なめし。叩いて柔らかく

この後、風通しのいい平らなところに置いて乾かすと、また硬くなります。けれども、最初に比べるとぐっと柔らかくなりました。鞣したばかりの時は、折り曲げようとすると革の薄いところは割れるくらい。でも、水に濡らして叩いてから乾かすと、普通に巻くことができるほど。これから更に、固い部分を細かく叩いて、柔らかくしていきます。

猟師関連の本、樹木、カヤックの本など

ヒラタケ豊作です。

ヒラタケが豊作です。
ヒラタケがびっしり。

キノコの良いところは、しばらく同じところに出て来てくれるところです。
この日も、ヒラタケがびっしり。いつもの倒木に出来ていました。

ヒラタケは、すぐに溶けてしまうので、残さず一度の収穫します。大量に捕れるので、ビニール袋に入れて、冷蔵庫で冷やして、必要な時に使えばOK!!

虫よけシャツとバンダナ

インセクトシールドの虫よけ効果のあるシャツとバンダナ
インセクトシールドの虫よけ効果のあるシャツとバンダナ

夏の山にはいると、アブ、ブヨ、蚊、マダニなどが襲ってきます。
じっとしていても、動いていても、あっという間にあちこちに食いつきます。痛いし痒いので、虫よけ効果のあるシャツと首に巻くバンダナを購入しました。

これまでは、2分もすると蚊や虻に囲まれ(包まれ)ていましたが、これを着ると周りに寄ってきても一向に刺しません。ただし、着ていない顔や耳などは別…。ですが、肘や腕、首などは刺されなくなり、ほっとしています。

70回の洗濯にも耐えて効果があるそうです。購入してから2ヶ月経ちましたが、まだまだ効果大です。

キノコの季節。ヒラタケとノウタケ

ヒラタケの群生
ヒラタケが群生してました!

山を歩けば、どの季節にも何かしらのキノコがありあます。でも、やっぱり一番は秋。まだ晩夏ですが、ちっとキノコを探してみました。
見つかったのは、ヒラタケとノウタケ。

ノウタケ。外も中も、パンそっくり。
まるでパン。上は薄茶色。中は真っ白です。