ブナの森を散策

枝尾根の向こうから鹿やカモシカ、月の輪熊までが、ひょっこり顔を出しそうないい雰囲気のブナの森です。

入り口には、細い小川があり、進むとトリカブトが一面に広がっていました。
だんだんブナが広がっていきます。

大人二人でも手が周らないような太い幹回りのブナの木も多くあります。
渓谷の奥にある森ですが、ここは緩やかな場所。

小枝を拾って杖にしたり、順番に木の上で休憩したり。
可愛らしい野草の花やシャクナゲを眺め、ブナの殻を背負った双葉を見つけたりしながら、小さい子たちと一緒でもゆっくり歩くことができました。

ブナの森入り口
散策路の入り口
木登り
休憩中。
トリカブト
一面のトリカブト

日本の滝百選、大釜の滝へ

4月末、山菜を取りに、ご近所さんに連れていってもらい、那賀町を訪れました。
その途中、日本の滝百選にも選ばれた大釜(おおがま)の滝へ。

大釜の滝
大釜の滝へ

国道193号線からも見れますが、下まで行くことも出来ます。
落差20m。落ちる水音も大きく、周りの崖は100m。

下まで降りると、崖が上まで伸び空が狭く見えます。
滝つぼから溢れる水には、アメゴの姿もありました。
新緑とともに、滝の音も楽しんでいただければ:)。

またゼロからの基地探し…。

「われら徳島探検部!」の基地探し
2017年3月から交渉を開始して、2018年4月中旬に契約書の作成まで行ったのですが、
契約直前にひっくり返り、またゼロから他の場所を探すことになりました。

段々、改修の話が具体的になるにつれ、少しずつ先方の話や条件が変わってきて、最後にゴロっと変わったという感じです。
これが基地の改修後や改修中に、「やっぱり返して」とならずに良かったと思っています。
さぁ、もっといい場所探しの始まりです!

陽当たりがよく、人家の少ない山のそばで、川が敷地の中に流れている
そんな場所が見つかるといいな~。

竹林の整備

鹿の角を拾いに行く前に、もっていた剣鉈で竹林の整備をしました。
猟場の下にある竹林。灌木が生え、枯れた竹は倒れ、竹は伸び放題の状態です。

鹿や猪にすっかりタケノコは食べられていました。小一時間で、大人の二の腕くらいの椿や樫などを含め、40本以上の灌木を切り倒し、竹林の先の草原に生え出した竹も一緒にやっつけました。

(切り倒した真竹は、うなぎ取りの筒に再利用してみようと1m20cmほどに切り分けました。さて、どうなるか?)

この竹林は、すっかり鹿や猪の餌場になっていました。
本気で整備するには、1ヶ月くらい掛かりそうです。

荒れた竹林
木漏れ日が届くくらいの竹林
数日前の鹿の糞
剣鉈の右隣には、数日前の鹿のフン。

鹿の角拾いに(3)

なかなか見つからないものですね。鹿の角。
今回で三回目。

尾根からの眺め
陽光と尾根からの眺め

この日は、今年初の夏日です。強い日差しがこの通り。尾根下の小径には、鹿が駆け上がった「はしり」があったり、谷側へ2mほど降りて、新芽や若葉を食べた跡も(推定体重40㎏前後、体高100cmほど)。

はしり
はしり
鹿が食んだ跡
鹿の足跡とその上に食んだ跡がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

山が低いので、歩くともっと暑い。そこで北側へ廻り、沢沿いを歩くことにしました。
枯れたコナラの木の裏に、ガムのような白いキノコ(身はしっかり詰まっている)やオレンジのくなくなした袋状のキノコに出会いました。
シイタケもキクラゲも見て回ったのですが、このところ雨が少なかったため、小さいまま開いてしまったり、成長が遅かったりでした。
そして、本命はこの日も見つからずじまい…。

【追記】見つけたのは、角のことなどすっかり忘れていた11月8日。猟期前に森の手前の開けた場所でした。

なかなか立派な三段角
なかなか立派な三段角
ガムみなたいなキノコ
ガムみなたいなキノコ
ぷくぷく
ぷくぷくした感触

 

鹿の角拾いに(2)

三匹の沢蟹
三匹いるの分かります?

角拾い2回目。今回はいつもの猟場へ。
午後から探検部基地の契約文言の打ち合わせのため、今日は午前中の4時間しか使えませんでした。

山を歩きながら、冬は雄鹿を一度も見ていないことを思い出し、果たして角が見つかるのかちょっと心配になりました。しかも、60㎏を超えそうな鹿をみたのも三度きり(そのときは雄雌不明。少なくとも角が二~三段ではありませんでした)。残りは20~40㎏の範囲に収まる鹿ばかり。

そう考えると、大きな角は見つからなそうです。でも、とにかく広い範囲を歩いて解体用の三寸弱ナイフの柄に貼れそうなものが、一本でも見つかれば嬉しい。冬と違い荷物も軽いので、時間が許せば遠出も出来そうです。

それに春は、もわっとするくらい新緑が萌えて、いろんな生き物が動き出すので、山にいるだけで楽しく過ごせます。今日の一番は、白い沢蟹です。冬の間中、倒木の下に隠れていたため、まだ色が薄く、手足が青白く見えます。人間と同じですね(笑)。

角跡
直径10㎝ほどの木に付けられた角跡
縮んだヒメキクラゲ
縮んだヒメキクラゲ
白い沢蟹
冬の間ずっと隠れていたため、まだ白い。
ヒメキクラゲ1
こちらもヒメキクラゲ

眉山

ベテランの猟師さんから聞いた話では眉山では、100kgを超える猪が捕れたこ
ともあるそうです。眉山では銃の使用が禁止されているため、箱罠でとったとのこと。しかも2年掛かりで。

眉山
眉山からの眺め
眉山1
山側

確かに、斜面のあちこちに猪の食み跡がありました。木を守るため、木の根元などはネットを敷いてから上から土を被せてあるのですが、土中のネットもめくれている個所も多く、まだまだかなりの数の猪がいるようです。

ちなみに眉山の由来は、徳島市内のどこから見ても眉の形にみえるからとか。万葉集の「眉のごと雲居に見ゆる阿波の山」から来たとか。

自然の音

春の山音(2018年4月)

春の山
春の山

尾根から少し下がった陽が差す場所で録音しました。
鹿がすぐそばに二頭いました。

 

谷間の沢
谷間の沢

谷間に響く沢の音(2018年4月)
10mほどしたの沢の音を録音しました。大きな鳥の陰が、地面に動いていきました。

今年初のひげガニ(モクズガニ)

山から下りて、橋を渡るときひょいと下を覗くと、ひげガニ(モクズガニ)を発見しました!

山から下りて来て、ふと橋の下を覗くと、ひげガニ(モクズガニ)がゆっくり歩いています。
この動画を撮った跡、「ひげガニはどこへ行ったかな?」と戻ってみると、甲羅だけで大人の掌くらいの大きさのやつがもう一匹いるではありませんか。

我慢できずに、4月中旬の川の中へ。
やっぱり深さは胸のあたり(身長173㎝)。一番深いところでは頭くらいまで行きそうです。

入ってすぐにつま先で甲羅を押さえたのですが、深すぎて捕まえられず…。
ひげガニは、小鮎を捕まえて食べているところでした。

ここは、カニ篭を沈めるいいポイントになりそうです:)。

服のまま、急いで入った割には収穫なしでしたが、久しぶりの川の中は気持ち良かったですよ。でも、水温はまだ5度くらい。

鹿の角拾いに(1)

4月も中旬。
鹿の角が春になると落ちるらしいというので、ちょっと探してみました。

猟期も終わり、銃は持たないため両手が使えて、
かつ猟の時と違い普通のスピードで歩くことができるので、楽ちんです。

歩く距離も、同じ4時間でも距離は五倍ほどに伸びます。
川を越えて、急斜面の上り口から山に入っていきます。

一時間半も歩くと、いつもの猟場を超えて、更に奥へ入ることができました。
すると、ピカピカで、指で挟むとクニュと
簡単に潰れる出来たて(?)ほやほやの鹿のふんが、「通い」の所々に見つかるようになりました。

鹿が近かそう!
(銃で撃てるわけでもないのですが、やっぱりワクワクしてきます)

しばらく行くと、今度は袋状のきのこ、ホコリタケがありました。
押すと口から黄色い胞子を吐き出します。

新しい糞
ピカピカの鹿のふん
ホコリタケ
ホコリタケ

 

 

 

 

 

 

ホコリタケの写真を撮ろうと鞄を置いたら、その隣にこちらもホヤホヤの小動物のフンが。2歳児の小指くらいの大きさ。テンイタチでしょうか。上を見上げると青い空、いい天気です。

小動物のふん
ホヤホヤ、小動物のふんも
いい天気
快晴です。

鹿の新しい足跡を追い、通いをどんどん歩いていくと、緩やかな枝尾根を越えると如何にも居そうな場所がありました。

四、五歩歩くと、ビャー!
30kgくらいの雌かな。一目散に尾根沿いを走っていきます。

いつもの猟場から倍以上来たところ。尾根沿いの頂上脇あたり。
山に入って二時間。

鹿に会えた嬉しさ反面、「こんなところまで来ないと会えないなら、捕まえても下すのに一人じゃ五~六時間掛かりそう…」と獲りもしないのにげっそりしてしまいました。

ここから更に30分ほど進んだ後、現在地を地図で確認してから戻ります。

戻る途中で、スリ木を発見。木の皮がえぐれたあたりに泥が付いているのが分かるでしょうか。猪や鹿がヌタ場で泥浴びした後、木にその泥を塗り付けた跡です。木のちょうど反対側だったため、行きには気づかず通り過ぎたようです。

それから、センチコガネが鹿の柔らかな糞を押しているのを発見!動画に取ろうと準備をしている間に、土と枯葉の間に隠れてしまいました。そのため写真は、葉っぱをめくって、センチコガネを周りの土ごと捕まえたところ。するとセンチコガネが貯めた糞も一緒に取れました。

頂上の尾根下あたり
鹿がいたのは、この辺。尾根から5m下あたり
猪のどろ跡
ノタ木
センチコガネ(雪隠黄金)
センチコガネ(雪隠黄金虫)

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、まだ比較的新しい鹿が角でつけた木の傷跡もありました。
(まだ角が取れてない⁉)

鹿の角跡
新しい鹿の角跡
タカサゴきららマダニ
タカサゴキララマダニ

今日は合計四時間。目的の角は見つかりませんでしたが、銃を持たずにゆっくり山に入るのもいいですね。

新緑が萌え、鳥や爬虫類、虫も活発になってきました。そして、マダニも…。

足元から上がってくるもの。シダや木々から落ちてくるもの。量が冬の10倍くらい増えました。要注意です。

写真のマダニは、この帰りに、ひげガニを捕まえようとして服のまま胸まで川に入り、足で押さえたものの深すぎで捕まえられなかったので、川から上がってほんの3mほど木々の間の急斜面を登っただけで、ズボン付いたタカサゴキララマダニです。