花火作りのお手伝い。まずは火薬づくり

今日は、手作り花火「赤松吹筒煙火」づくりのお手伝いに行ってきました。
昨日の予定が、大風と大雨のため一日延期でした。
火薬をつくるときには、雨は湿気があって逆に良いようですが、風が入って来ると火薬成分が舞ってしまうためとのこと。

計り
これで、火薬を作り材料を計ります。
竹筒
これが、火薬を入れた筒を入れる竹筒。

筒に入れる火薬には順番があります。1から7まで番号を打ち、硝石や硫黄、灰などの配合を変えて順に作っていきます。

花火の色を出すための金属(粉)や灰も麻や松など、それぞれの組(地区毎の花火つくりの組織)によって、火薬の成分や量、打ち込み方とともに「秘密」があるようです。

女性だけの組みもあり、そこは色んな組の優秀なアドバイザー(旦那さんたち)が、惜しげもくその秘密を授けてくれるのだとか(笑)。
火薬を詰めるときの力加減や湿度なども関係しているのだそうです。

筒には、青竹を使用します。直径20cmの竹(節が多いほど強くてよい)に、2.1cmの穴をあけたもの。外側を布テープで巻き、さらに10~15㎝程の間隔で番線を巻いていきます。これは竹筒が割けるのを防ぐため。竹が乾いたらまた締めます。

次は火薬づくり。秘伝のレシピに基づき、硝石や硫黄、灰などの材料を正確に計りながら、1~7番の番号をつけて配合を変えて、紙袋に入れていきます。

篩(ふるい)
火薬で真っ黒な篩(ふるい)と受け箱
出来上がった火薬
出来上がった火薬たち

 

 

 

 

 

そして、それを篩(ふるい)に掛けます。というより、濾す感じ。細かい200番のメッシュを使うため、濾すの方が表現があっているかも。1~7番まで、それぞれ七回ずつ。

そのとき小石七つ傍に置き、一回終わるごとに、右から左へ(もしくは上から下へ)移動して回数を間違わないようにします。

真っ黒け
手も、顔も、真っ黒け

ツナギに帽子、メガネ、マスク、手袋に長靴。それでも、手や鼻の中まで真っ黒になります。

火薬袋を四つ作って、今日の分は終了です。

花火だけでなく、こんな風に物づくりをして暮らしていると、上流の素材を準備するところから、下流の廃棄するまでの流れがはっきりと分かります。

これまでの生活がいかに中流で、多くの過程が隠されていたのか。見ようとしていなかったのか。どこにその負担が配分されているのかetc.、考えさせられます。それが実感として分かっていれば、「便所のない家」なんかつくらないだろうなとも。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です