雄鹿は鳴かず、跳ぶのみ。

昨年、子猪にであったところです。高台になったところでは鹿の糞もよく見る場所の近く
昨年、子猪にであったところです。高台になったところでは鹿の糞もよく見る場所の近く。

今日は、雌鹿を撃てなかった昨日の悔しさを晴らすつもりでした。
第3の猟場へ。

北西へ尾根沿いに、急な登りで1mを超えるシダの藪漕ぎもありながら3時間歩いたところで、尾根(北側)の下10mあたりの通いを歩いていました。
枝尾根を挟んで、私は登り、向こう側も登りです。
そこでなんと、二段角の50㎏を超える鹿と5mの距離でばったり!まさに目の前。

お互いに見つめ合うこと2秒間。こちらは腰のところで銃を抱えたまま。一度は目を閉じてやり過ごそうかとも考えて、目も閉じましたが、近づきすぎて誤魔化せなさそう。

正面を向いている雄鹿の首は、大人の太ももよりも太い。両肩もがっちりしていて、焦げ茶色の冬毛も立派です。こちらの様子を真っ黒な目で見ています。
ゆーっくり、銃口を正面に向け、安全子を押します。狙いは首の付け根です。人差し指を引き金にかけて、引き金を引く瞬間、雄鹿はその動きを見逃さず反転して…。

ドン、ドン。

2連発。けれど一発も当たらず。
すぐに走って追いますが、5m先の枝尾根を越えてみると、もうどこにも姿は見えず。

メス鹿と違って、ひと声も鳴かず、足も速い。というか、消えてしまったかのよう。

実は、この5分前にも、尾根下から藪のある尾根へ上ったとき、藪の向こう側でドスドスドスと大物が逃げていきました。距離にして2m在るかないか。もちろん、藪を体に絡ませながら、20m程後を追いましたが、その姿さえ見ることができませんでした。これも鳴かなかったところを見ると、雄鹿だったんじゃないかと思っています。

この尾根付近は、今年の夏だったか、フクロウを見た場所でもあります。
奥へ奥へ山ばかり。そのため人が入らず、動物の姿も濃いようです。

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