鹿を先に見つけたけど、引き金引けず。

尾根沿いはこんな風景です。
尾根沿いはこんな風景です。

4日ぶりの単独忍び猟。この日は、朝からしとしと雨が降ったりやんだり、午後からやや強くなってきました。

午前10時ごろ尾根に取り付いてから、尾根沿いに北へ4時間歩いた、猟場の一番奥でのこと。一本曲がる尾根筋を間違えてから下りへ入ったところでした。灌木と岩場が混じる下りを10m進んだところで、正面やや左30m下にゆっくり動く黒いものを発見!

40㎏超のメス鹿です。
左から右の谷側に向かっています。

すぐに銃を構え、右足の上あたりに狙いをつけます。
灌木の間に大きな体が見え隠れしつつ、鹿は、一歩、二歩と進んでいきます。

用心金(ようじんがね:不意に引き金を引かないように引き金の周りにある枠)の前方にある安全子(英語でsafety lock)のボタンを右手の人差し指で押して解除します。

三歩目。灌木の間に再度見えた鹿の肩口へ向けて、引き金を引いて「ドン」と撃つところで、なぜがそのまま安全子をもう一度押す。

「あっ」

四歩目は、もう岩場と灌木が邪魔になって撃てず。
その先は尾根からはもう見えません。

やってしまいました…。
音をできるだけ立てないように3mほど下りて、見まわしましたが、木々と雨のため森が暗く、足音もでないため、見つけることができませんでした。

安全子を押した後には、自分のあんぽんたんな行動に思わず吹き出しそうになりました。

そして、「くっそー!」

躊躇なく狙いをつけて撃とうとしたまでは良かったんですが、まだまだ咄嗟の時の銃の使い方がバタバタしているようです。(特に、引き金を引くところは、チャンスがない日が続くと忘れてしまうよう)

ちなみに、もし撃ったとしても、この下りからこの鹿を上げて、さらに引いて、担いで麓まで下したら、その頃にはもう山は暗くなってたことを思えば、どちらに転んでも良かったかなと、自分を慰めています。が、前週から姿を見なかった獲物を前に、やっぱり残念です。

シーズン初めに1回。
いい失敗にします。

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