19、20日目

19日目
快晴。
登ると風が強い。7~8m/sはある。

今日初めて、鹿のほやほやの糞を見つけた。
その鹿をみることはできなかったけど、足音だけ。

狸のフンに形は似て、大きさはそのちょうど半分くらいの新鮮なやつも。
やっぱり姿は見れず。

尾根や頂上では、昼になっても霜柱が元気で立っている。
谷から吹き上がる風も、時折吹いてくる横からの風も冷たい。
山に8時間半。

次の山は30分の下見。
さぁ、明日は1時間早出で行こう!
20180125

20日目
今日も快晴、頂上付近は10mを超す風。
昨日とほぼ同じコース。

途中は、山の頂上を避けて、八合目あたりの鹿の通いを追う。

けれども、風が葉や木々を揺さぶる音で、動物の動きは全く掴めず。
姿も見ず。

唯一、動物が動く音を聞いたのは、
周回の3/4を過ぎた下りの尾根に15分ほど潜んだ時。

20m先の尾根向こうから、ガサッ、ガサッと音が上がってくる。
大木の根元に潜んでいたが、足元は枯葉と枯れ枝が幾重にも重なっている。
動けば、すぐにバレる。近づきたいのをじっと堪えて、こちら側へ来てくれるのを待つ。

哀しい哉。音は向こう側へ遠ざかっていく。
しびれを切らして、出来るだけ音を立てないように足の裏全体でゆっくり上から落ち葉や小枝を踏みつつ忍ぶ。
体は飛び出した葉っぱや枝に触れないように右に左に下に。

やっとたどり着いた尾根からは、動くものは何も捉えることはできず。
ほんの15秒前にはいたばずなのに…。

耳が冷たい。鼻は出っ放し。
それでも、山は気持ちがいい。
20180125

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