22日目

いつもの猟場に猪も鹿も姿を見ないため、ここ数日、場所を変える。
(轍の後を見ると、土日に犬を連れて他の猟師さんが入っている可能性もあり)

真ん中に深い谷がある立派な杉山が連なっている。
300mを超えてから、約480mまでシダや広葉樹が広がる。
傾斜は平均45度ほど。頂上への100mほどは50度を超えるか。

連日山に入っているため、傾斜を下っていく際、
古傷の左足首の痛みが強くなってきている。

谷の左側の雑木林から上に向かう。
尾根を遠回りして、前日にみた鹿がいた400m地点へ、更に上の尾根から降りていきたい。

小一時間ほど斜め上に歩いたら、直角に登る。
350mくらいから腰まであるシダが群生している。
急斜面で、シダに隠れて杉の湿った枝が落ちているため、時折足を滑らせながら、ゆっくりと登る。

400mを過ぎたところで、縦横10mを超える石があり、
そこから尾根が頂上まで伸びている。
ちょうどその石の上に、樫の木が生えている。

右下から石を回り、その樫の木まで登る。
ちょっと樫の木の下で、休憩してから。
と思ったが、そのまま一気に頂上を目指して歩き始めた瞬間に、

ピーッ!

鋭い鹿の警戒音がして、2頭が30m先の灌木の間を駆け上がる。
息を切らしながら、銃口で追うも、白いお尻が跳ねながら上がっていくのを見送る。

次の瞬間、

ピー、ピー。
二頭が新たに声を上げる。
なんと逃げた2頭の上に4頭の群れがいた。

尾根を駆け上がりながら、2頭と4頭の群れを追う。
上はまだまだ安土がある。
50m以上離されてはいるが、後ろ姿が確認できる。

走ルノをやめると同時に、狙いをつけ、
立射でドーンと一発…。

ん~、当たらない。
もしかしたら、3発連続して撃つことも出来たかもしれないが、
やはり灌木が邪魔で、3頭全部は一度に姿を確認できなかった。
また、走ってすぐ、しかも不安定な足場での立射はまだまだ命中度が低いため、断念。

練習不足。
こんな状況で、命中度が上がってくれば、猟の成果も良くなってくるだろう。
猪に比べて、距離を詰めるのが難しい鹿対策としても、猟期が終わったら射撃場で訓練が必要だと実感。

ここが、この日のハイライト。
尾根沿いは、猪の食み跡も多く、日当たりもいい。
けれど、前の猟場に比べると数が少ない。
もっと、いろんな山を歩いていい猟場をみつけねば!

20180131

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です