いつもの猟場に猪も鹿も姿を見ないため、ここ数日、場所を変える。
(轍の後を見ると、土日に犬を連れて他の猟師さんが入っている可能性もあり)
真ん中に深い谷がある立派な杉山が連なっている。
300mを超えてから、約480mまでシダや広葉樹が広がる。
傾斜は平均45度ほど。頂上への100mほどは50度を超えるか。
連日山に入っているため、傾斜を下っていく際、
古傷の左足首の痛みが強くなってきている。
谷の左側の雑木林から上に向かう。
尾根を遠回りして、前日にみた鹿がいた400m地点へ、更に上の尾根から降りていきたい。
小一時間ほど斜め上に歩いたら、直角に登る。
350mくらいから腰まであるシダが群生している。
急斜面で、シダに隠れて杉の湿った枝が落ちているため、時折足を滑らせながら、ゆっくりと登る。
400mを過ぎたところで、縦横10mを超える石があり、
そこから尾根が頂上まで伸びている。
ちょうどその石の上に、樫の木が生えている。
右下から石を回り、その樫の木まで登る。
ちょっと樫の木の下で、休憩してから。
と思ったが、そのまま一気に頂上を目指して歩き始めた瞬間に、
ピーッ!
鋭い鹿の警戒音がして、2頭が30m先の灌木の間を駆け上がる。
息を切らしながら、銃口で追うも、白いお尻が跳ねながら上がっていくのを見送る。
次の瞬間、
ピー、ピー。
二頭が新たに声を上げる。
なんと逃げた2頭の上に4頭の群れがいた。
尾根を駆け上がりながら、2頭と4頭の群れを追う。
上はまだまだ安土がある。
50m以上離されてはいるが、後ろ姿が確認できる。
走ルノをやめると同時に、狙いをつけ、
立射でドーンと一発…。
ん~、当たらない。
もしかしたら、3発連続して撃つことも出来たかもしれないが、
やはり灌木が邪魔で、3頭全部は一度に姿を確認できなかった。
また、走ってすぐ、しかも不安定な足場での立射はまだまだ命中度が低いため、断念。
練習不足。
こんな状況で、命中度が上がってくれば、猟の成果も良くなってくるだろう。
猪に比べて、距離を詰めるのが難しい鹿対策としても、猟期が終わったら射撃場で訓練が必要だと実感。
ここが、この日のハイライト。
尾根沿いは、猪の食み跡も多く、日当たりもいい。
けれど、前の猟場に比べると数が少ない。
もっと、いろんな山を歩いていい猟場をみつけねば!
20180131