神山森林公園イルローザの森

われら徳島探検部!~これは楽しい、神山森林公園イルローザの森。(#66)

この日は、ターザンの森で、アスレチックでした。
確か40ほどのアスレチックがあり、
大人も、真剣に楽しめます:)。

参りました。

逆に、真剣にやらないと落ちそう…。
小学生のお子さんには、サポートをしっかりつけて、無理をせず。

山を上がったり、降りたりするだけでも
心も体もすっきり。
子供たちも大興奮でした。

こりゃ、ここで遊んでたら、強くなる。

神山森林公園イルローザの森

鮎獲り

われら徳島探検部!~今日は鮎です。網と棒、ヤス。しゃくりもやってみたい!(#58)

ついてました!
水産試験場の方から、20㎝を超える鮎を頂きました。

以前夜ぼりにいった川辺に着くと、ウェットスーツを着た男性が一人。
伺ってみると、鮎を手製の網と棒で毎年6月から取っているのだとか。
凄い。すでに20~30匹の鮎が!

負けないぞ。

と子供たちとヤスで鮎を突きに、川へ降りていきました。
結果は!?

負けました…。
獲れたのは10匹ほど。
やっぱりヤスで鮎は難しい(面白いけれど)。

う~ん、またやってみたいのが増えました!
この網&棒、そしてしゃくり漁。
来年の夏が楽しみです。

えびす洞

われら徳島探検部!~えびす洞と太平洋をご覧ください:)(#60)

波によってできたえびす洞。
海釣りが好きな人には、なかなかのスポットのようです。

こんな注意の立て看板が!

===次はあなたの・・・?===
●毎年たくさんの釣り人が波により死亡しています。
残された家族のことを考えて、今一度釣りを
中止する〇気を持ってください。
●波が大きいとき、大きくなるような〇〇〇〇には
絶対に釣場へ行かないで下さい。
●命綱である救命胴衣を必ず着用しましょう。
小松島海上保安庁、牟岐警察署、日和佐町漁協
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

えびす洞の向かいは、太平洋。
水平線が広がっています。

夏にかけては、SUPやカヤックで昼間でも、
ウミガメもちらほら見れる場所でもあります。

アカウミガメの産卵(2017年)

われら徳島探検部!~6/8・第1報、ただいまアカウミガメ6頭目上陸。穴掘り中です!(#51))

2017年6月8日(木)21:59。
アカウミガメが上陸して、穴を掘り始めました!
卵を産み始めたら、観察開始です。

【ウミガメの産卵を観察するときの注意点】
1.携帯電話、スマホの電源を切る。
(フラッシュなどの光にカメが驚いて帰ってしまうことがあります。
同時に、他のカメが上陸しようとしていることもあります。
光が見えると、怖がって上がってきません)
*6/4は2頭同時に上陸しました。

2.亀のおしりの側で観察する。
(頭の方にいくと、カメが怖がって産卵をやめてしまいます)

3.静かに観る。
(カメが安心して卵を産めるように、音や振動を立てないこと。)

安心してウミガメが産卵できるように、
観察するときには、ご協力をお願いします:)。

われら徳島探検部!~6/8・第2報、アカウミガメ6頭目産卵し、海へ。産卵第三号(#52)

甲羅の大きさ約90㎝、大型のアカウミガメ。
2017年6月8日21:59に穴を掘り始め、約30分後から卵を産み始めました。

8個の卵を産み(目視のみ、要確認)、23:30ごろ海へ。
満月に照らされて海へ戻る姿は、感動的でした。

今回のアカウミガメは、3日前に上陸・産卵したのと同じ個体です。
私が見たところでは、8個無事、4~5個は潰れていたようでした。(前回16個産卵。そのうち6~7個は潰れてしまいました)

左下の甲羅がえぐれており、左足も穴掘りの途中や産卵中に、穴の中にだらりと下げていて、ケガの後遺症があるようでした。

多くのカメは、後ろ足が届かなくなるまで穴を掘ってから、後ろの両足で踏ん張って卵を産み落します。

このカメはそのケガのせいなのか、穴にだらりと足を入れながら卵を産んだり、また、穴を掘りながら卵を産むことも多くありました。
そのため産んだ卵が足に触れて、潰れてしまうものも。
それでも、最後の5つの卵は、なんとか足を踏ん張って”ぽろぽろ”といった感じで、頑張って産んでくれました。

途中で穴が崩れたため、深さ30㎝くらいになった穴に
最後の5個を産んだ後、時間にして数秒3回、4回後ろ足で埋め戻してから海へ向かいました。

【産んだ卵は】
今回も産んだ数が少ないので、うみがめ博物館カレッタの職員さんが別の場所へ埋めなおして、経過を観察するようです。

波打ち際から約15m、浜の中ほどで産卵しました。
ここでは台風や大波で卵が流される危険もあるので、もっと奥の場所へ埋め戻してもらえるようです。

われら徳島探検部!~6/8・第3報、アカウミガメ6頭目産卵し、海へ。産卵第三号(#53)

 

われら徳島探検部!~第2報:アカウミガメの足跡も。第二号産卵!?(未確認)(#50)

アカウミガメ、第二号産卵!?
1m弱の個体で今日の0:54に穴を掘り始めました。

監視員さんのお話によると…
今回のアカウミガメは、
・後ろ足の動きがぎこちなく
・甲羅の後ろが欠けていた
・穴を掘っているときにだら~んと後ろ足を穴にいれて休んでいた
・穴がつぶれたことで、海へ戻っていった。
とのことでした。

卵はいくつか生んだそうですが、また監視員さんや
うみがめ博物館の方にも詳しくお話を聞いてみます。

産卵シーズンに入ったばかりなので、また来てくれればと思います。(6/6現在で、上陸頭数は5匹となりました)
そして新たなアカウミガメもたくさん来て欲しいです。
楽しみです!

追記:後日、確認したところ、全部で16個うみました。
ただし、うち6~7個は砂を掘るときに足に当てて、卵を潰してしまったとのことでした。

 

われら徳島探検部!~第1報:アカウミガメ、第二号産卵!?(未確認)(#49)

アカウミガメ、第二号産卵!?
1m弱の個体で今日の0:54に穴を掘り始めました。

監視員さんのお話によると…
今回のアカウミガメは、
・後ろ足の動きがぎこちなく
・甲羅の後ろが欠けていた
・穴を掘っているときにだら~んと後ろ足を穴にいれて休んでいた
・穴がつぶれたことで、海へ戻っていった。
とのことでした。

卵はいくつか生んだそうですが、また監視員さんや
うみがめ博物館の方にも詳しくお話を聞いてみます。

産卵シーズンに入ったばかりなので、また来てくれればと思います。
そして新たなアカウミガメもたくさん来てほしいです。
楽しみです!

 

われら徳島探検部!~アカウミガメ、6/2第一号産卵!:)(#48)

2017年6月2日(金)アカウミガメが115個の卵を産みました。
浜から約20mほど入ったところ。
卵は、すべて日和佐うみがめ博物館カレッタの人工ふ化場に移植されています。
たくさん孵ってくれるといいですね~。
60日後が楽しみです:)。

 

基地を建てるための場所探し

われら徳島探検部!~沢下りしながら、探検部の基地を建てる場所を探します:)。(#62)

今日はお気に入りの沢を歩きながら、
探検部の基地、兼、家を建てる場所を探します。
たくさん小屋も立てるので、見晴らしが良くて、
日当たりがいい、素敵な場所がいいな。

ということで、沢を下へ、そして上へ。
藪の中へ、山を超えて…。

秋は、スズメばちに注意しながらね。

小神子海岸

われら徳島探検部!~初めて小神子海岸へ:)(#41)

小神子海岸。
某企業のプライベートビーチのため、
護岸工事や津波対策のための巨大防波堤がなく
美しい砂浜と岩場がそのまま残っている貴重な海岸線です。

まず気づくのは、砂浜が3㎝~10cmほどの長く平たい礫でつくられていること。
千枚岩や黒色片岩でできているのでしょうか。
波で砕かれた細長い石が、白、緑、濃青、縞など目を楽しませてくれます。
そんな石に打ちあがる波の音も、とてもきれいでした。

岩場は、ミルフィーユのように薄い層となった岩が隆起して、
味のある磯になっています。

一方海の中。
この時期はちょうど繁殖期なのか、
30㎝ほどのアメフラシが、深さ20㎝~2mくらいの海藻のついた岩にペアであちらこちらにいました。
そのほかに見えたのは、赤や縞々のベラ、ハコフグ。
ホンダワラには、1㎝ほどのホンダワラの葉っぱ(?)そっくりの色と形をしたエビがいました。

前日が雨のせいか、透明度は1mほど。
1~3mくらいの浅瀬には、
シルトが積もっているところも多く見られました。

相生森林美術館

われら徳島探検部!~斎藤清版画展 相生森林美術館にて(#40)

月1回は訪れる、大好きな美術館の一つです。
常設展示の木工作品が素晴らしい。
それに加えて、こちらの特別展示がさらにすごい。

2017年初夏は、「斎藤清版画展」。
特に会津の冬シリーズは、故郷への思いとやさしさが溢れていました。
子供たちと木工、版画をやるときの参考としても最高です。
秋は「熊谷守一 晩年の仕事展」。

この相生森林美術館は、常設展も大好きですが、特別展がまた面白いんです!
2016年には、「NHK連続人形劇『プリンプリン物語』のキャラクター人形をはじめ、優美でしなやかな少女像や徳島の和紙を使った『木とあかりのオブジェ』」なども。

森林相生美術館Facebookはこちらです。ぜひ定期的にチェックしてみてください。

四国最東端、蒲生田岬

われら徳島探検部!~四国最東端、蒲生田岬へ(#57)

風も景色も温泉も、気持ちがいい!

蒲生田岬の手前で少し素潜りをしてみました。
海藻は少なく、薄くはがれた岩がち、砂底も。
目立っていたのは、ウニと岩ガキでした。
ときおり、40㎝ほどのグレ(メジナ)が2~3匹顔出しました。

磯の浅瀬には、20㎝ほどのアカエイやベラ、キュウセン、
シロギス、コチに、瑠璃スズメダイ。
面白いのものでは、アオヤガラがいました。

 

皮なめし(猪編)

皮なめし

作業一日目

1頭目の猪。後で何か作ろうと、皮をなめしておくことにしました。
解体した後に、冷蔵庫に保存していた毛皮を出して、皮をなめすために下準備を始めます。マダニ対策と水濡れ防止に、長靴、ぴったりして手首まであるゴム手袋、長袖長ズボンで作業をします。

1.樽に水を張り、ゴム手をして中庭でゴリゴリと10分水洗い。

2.次は、毛皮を上にして2時間干す。

皮なめし
皮を水洗いして干す
皮なめし
上から見ると…

 

 

 

 

 

3.台の上に裏返して、余分な脂肪や肉を丁寧に取り除く。

(解体時は、初めての解体だったのと、アジ捌き用出刃包丁一本でやっていたので、厚さ1cmの脂がついているとことも多くありました)

3時間かけて、また小出刃で端から端までゆっくり丁寧に。
2時間半後、皮ハギ用のナイフを黒猫さんが届けてくれました。
皮についた脂を削いで、削いで。
でも、皮が薄いお腹の部分や足などの端の部分では、切れの良いナイフで皮を切らないように注意が必要です。

皮なめし裏面
皮なめし裏面
皮はぎナイフ
皮はぎナイフ

今日の作業は終了。
大きいビニール袋に2重にくるんで、再び冷蔵庫へ。
この皮はぎナイフは、全長27cm、刃の部分だけでも15.5㎝。鹿にはちょうどいいですが、猪のなめし作業には、半分くらいの大きさの方がもっと使いやすそうです。

特に猪は脂がのっているので、皮をはいだ後も脂を取り除く作業に手間がかかります。皮を破くのが心配な方は、切れ味の良いナイフを使い、皮と脂を表裏から指で挟んで、脂の部分をまず切り取ってから(手を切らないように注意して)、平らな板の上で、皮ハギナイフを使い、ゴリゴリ脂を削っていくとよいかもしれません。

作業二日目
1.冷蔵庫から出して、2度目の水洗い。
今度はシャワーで表を5分、裏を1分もみ洗い。

皮はぎ2日目
皮はぎ脂取り2回目

2.平面の上に皮を置き、裏面に残った脂を皮はぎナイフでガリガリと削っていきます。脂が厚いところはナイフを立てて、脂が薄いところや皮が薄いところは、ナイフを寝せて慎重に削ります。
(104gの脂が取れました)

3.新聞紙を3重にして皮をのせ、生ミョウバンを表面にこすりつける。
特に耳の周り(軟骨)、鼻の中、穴が開いている部分や端の部分は、特に丁寧に擦り付けていきます。端の部分は、皮をはいだ時に内側に湾曲してしまいますが、生ミョウバンの粉がつけばきれいに広がります。仔猪のため、使ったミョウバンの量は、500g。

皮なめし2日目
生ミョウバンを擦りつける

 

 

 

 

 

4.皮の上にも新聞紙を3重にして、上下で挟みぐるぐると巻いていきま

新聞紙で巻く
新聞紙で巻く

す。このまま10日間ほど、ビニールに入れ、口は閉じずに部屋の中で保存します。
ここで気になるのは、耳と鼻。耳の中には軟骨が残っており、鼻の外側は、鼻そのまま(内側の肉は取り除いています)。ミョウバンはたっぷり塗り込んだものの、乾いた後にどうなるか。

 

猪の皮は、毛皮というよりは皮膚という感じです。地方によっては、猪に湯をかけて毛を抜き、皮ごと食べるというのが分かった気がします。豚の元だから、当然ですね。
皮なめしの下準備としては、皮に脂が多く残っている場合には、皮と脂の境目が分かりづらいため、切れるナイフで脂を薄く切っていくのも良いかと思います。皮に薄くしか脂が残っていないときは、こそいでいくと皮を切らずに、作業も早く終わります。

5.11日目にして、恐る恐る開いてみます。

開けてみると、新聞紙に巻いたときとあまり変わらないような…。
ミョウバンはつけすぎてました。内側のカサカサの部分に、そのまま残っています。
指で削り取っていくと、中には脂がまたたっぷりそのままでした!

猪皮湿り気
湿気が浸みだしています。
猪皮中はカサカサ
内側はカサカサ
猪皮脂がまだすごい
脂がまだたっぷり

 

 

 

 

 

そこで、皮はぎナイフの背の部分を使って、荷台の手すり部分に皮をぶら下げて、ゴリゴリ脂を削っていきます(刃の部分で慎重にやっても、皮が薄く締まってきているため、すぐに切れてしまいます)。
脂の下にある皮の部分には、ミョウバンが効いているようで、ごわごわの皮らしくなってきています。

猪皮また脂をとる
再度脂をとります。
猪皮赤カビも
赤カビや黄色のカビの斑点も

100gくらいは脂が削り取れたのではないでしょうか。
皮が締まっているため、強めにやっても大丈夫でした。

 

 

猪皮もう一度脂取り
脂取りの後(全体)
猪皮もう一度脂取り接写
脂でテカテカ(接写)

脂をこそいだ後に、生ミョウバンと塩一掴みずつを水で溶いて、ざらざらにしてから、塗り付けていきます(塩は匂い取りと防腐剤として使用しました)。

 

猪皮ミョウバンと塩
生ミョウバンと塩を塗り直し

今回は、水で溶いたものを全体にこすりつけた後は、生ミョウバンのみを上から、更に擦り付けていきます。全体がしっとりと馴染んでいます。

そして、皮の表裏に新聞紙を三重ずつにして巻き直して、部屋の中であと10日間ほど保管します。

 

 

6. 三度、新聞紙を開きます。

猪皮なめし
更に10日後
猪皮なめし
ナイフの背でミョウバンと脂を削り取る。

全体をナイフの裏側で擦り、ミョウバンを削り取ります。
ここでも、まだ猪の脂が一緒に取れます。

 

 

やはり、如何にこの脂をぎりぎりまで、取り除いておくかが、良い猪皮なめしの鍵になりそうです。

猪皮なめし
台車の押し手にぶら下げて、削ります。
猪皮なめし
背骨の上あたりの皮

日向でやっていると、脂が解けて滲んでくるところもあるほどです。さすが猪の脂ですね。端の部分の脂が数ミリある部分や全体も木づちで叩いて、脂を潰したあとナイフで削り取りました。

 

猪皮なめし
木枠に釘で打ち付ける

猪皮なめし

全体的にミョウバンや脂を取り除いたら、木の枠に打ち付けます。できるだけ張った状態をつくります。

 

 

今回は、脂が出ている部分を中心に、再度生ミョウバンを水で溶かして塗り付けました。そして、木枠を日陰で干します。

猪皮なめし二日目
陰干し二日目

翌日には、全体的に白くなり、硬くなっています。
脂も乾燥してきてあまり目立ちませんが、よく見ると脂がそのままの状態で残っている部分もあるようです。腐敗防止のため後で取り除く必要がありそうです。

 

 

油を塗る
3日目にしてぐっと皮が縮んできたので、ひまわり油を塗って少し伸ばしました。

猪皮なめし油塗り
全体に油を塗る
猪皮なめし油塗
近くで見るとこんな感じです。

数日たつと少し皮がこなれてきて、ゴワゴワながら、やや柔らかくなりました。

 

 

 

しかし、毛の間にミョウバンの粉がたくさんついているので、流水で洗うことにしました。手やブラシでゴシゴシと。
それから、竿にかけて干します。

猪皮水洗い
猪皮水洗い後、陰干しに。

塗っておいた油が効いているので、内側はそれほど湿らず。水気がある程度乾いてから、陰干しにしました。
テーブルの縁や丸くしたりして揉んでも、ゴワゴワ感は取れず。乾いたら、また揉んでみる予定です。

16日目(猪二頭に逃げられる)

いつもの猟場。朝8時半、一番奥の沢左斜面から尾根へ取り付く。
今日は鹿1頭が目標。

出発はいつもより1時間送れ。
猟場一番奥の尾根についたのは3時間後でした。

歩き出して2時間後、尾根に辿り着く前、
腰まであるシダを抜けた林左手上部で1回、鹿の走り去る音。
尾根沿いを進んでいるとき2回は、
日陰の北側(谷の)で、それぞれ大型の鹿の走る音がした。

鳴くでもなく。どれも距離25m前後で、
私の進行方向とは逆の尾根や北の谷へ逃げていく。すべて鹿が風上。

藪と灌木が密に生えている場所で、こちらからは何も見えず。
鹿の動きや足音にも気づかずじまい。

一番奥の尾根では、新しい足跡、猪が食んだ跡も新しい。
午前中のもの。跳ねた土も、食み跡もはっきりして、まだ土の水分が乾いていない。

1時間早く、ここに到着していれば、出会った可能性が高かったかも。

でも、まだ近くにいることも考えられるので、
気を抜かず、ゆっくり、音を立てず進む。

環状になっている尾根のルート。
半分を過ぎて、出発地点(ゴール)が近づいてきた頃、
下りの尾根から南側15~20m下で、ガサガサと大きく藪が鳴る。

ふごっ。ふごっ。

60kgはありそうな、太い声がする。
しかも2頭。

しかし、藪と灌木が邪魔で全く見えず。
尾根の下は傾斜も急。また少し窪んでいて、余計に下が見難い。

ゆっくり立ち上がって、伸びをしても、左右に体をずらして見ても駄目。
まだ、声も音も大きいまま。

2分経ち、5分経ち、
ちょっとずつ、音が谷下へ進んいく。

焦ってきた。
(ここで一気に飛び出して、谷を下りつつ、勝負に出ればよかったかな~)

これ以上待っても、遠ざかっていくばかり。
待つのをやめて、2歩、3歩、4歩。

パリ、ぽきっ。
枯葉と小枝が積もる道を、そろり谷側へ進み出したその時、

フゴッ!

大きな声がして、一頭が右手へ走る。
もう一頭は、時折声を出しながら、谷の下へ。

「くうっ~。」

 

次は、猪に走られる前に走ろう。