川エビ(ヒラテ手長エビ、ヤマトヌマエビ、ヌマエビ)

手長エビ
日和佐川の中流、歩いて流れを上っている途中で、石の間にいました!
幸運に2回で、2匹。これから、夏に向けてもっと大物が捕れそうです。

以下の動画は、脱皮して間もないと思われるまだ殻が柔らかいヒラテ手長エビです。長い手もぐなぐなと曲がってしまうほどでした。
川の横の水たまり、石の下からは湧水が上がってくるような場所。
1mをこす大きな石がごろごろした中で60㎝×40㎝×30㎝程の石の下にいました。
ざらざらした体と脱皮した後であまり動かないため木の枝と間違えそうでしたが、ゆっくり引き出してみると立派な手長エビでした。

以下の動画は、スジエビです。(ごめんなさい。ちらっとした映ってません!)
水のきれいな日和佐川では、上流から下流まで見られる川エビです。
その名の通り、体にすじがあります。透明のからだがきれいです。
砂の川床と丸い小石がある下流域付近でした。

【ヌマエビとヤマトヌマエビの違い】
ごめんなさい。画面右側は、ぬかエビではなく、ヌマエビでした!
もし間違いがありましたら、お教えください。

こちらも、日和佐川中流域の同じ場所で取れました。
流れが緩やかな岸のそば。15㎝ほどの石の下です。
傍には、この時期で20㎝をこえるアユがいる淵があります。

【碧い斑点が美しい、ヤマトヌマエビです。:)(#42)】
日和佐川中流域、沢の流れ込み近くで捕まえたヤマトヌマエビです。
透明な体と体側に伸びる赤い点線、そして、尾びれにある碧い斑点がとてもきれいです。
石に沿って手を伸ばせば、比較的簡単に捕まえることができます。
ときどき、水を飛び出してでも逃げます。元気です。

15日目(二ホンリスかな)

今日は、新しい猟場の下見で1時間半ほどの山歩き。

探検部の基地から車で20分のところで、よく管理された杉の山。
15~20mほどの杉の木の間には、30㎝のシダが生えている場所で
光もよく入り、明るい森になっていました。

しかも林道が山の八合目まで整備されているので、六合目くらいまで車で上がり、
あとは徒歩でその林道を通ることも出来る場所です。

車を林道の入り口に止めて、リュックを背負って歩き始めたとき、

後ろから「登山かい?」と
軽トラに乗った地元の方に声をかけられました。

オレンジのニット帽に、猟友会のオレンジと蛍光色のベストを着た私をみて
「その恰好なら、撃たれることもないやろうから大丈夫やろ」と。

少し会話をして、軽トラがゆっくり通り過ぎるときに
荷台に目をやると、なんと、三頭の鹿が!
1歳の雄と2頭の雌。罠で獲ったとのこと。

俄然やる気がでてきました。

20分ほど林道を進み、時々通い(獣道)や走り(崖を駆け上った跡)を見つけては、
それを追って斜面を登りながら、時折止まっては、ぐるりと見回す。

確かに、大物が潜んでいそうないい雰囲気。

林道は山の下から上まで三段ありました。
南側の斜面では、大型の鹿のフンと足跡、小型の猪の足跡があり、
林道でも、同様に鹿、猪、そして狸の足跡まで。

銃も持たずに、GPS代わりの携帯とリュックだけなので
気楽に林道を歩いていると、5~6mしたのシダの中から

カサッ、と音が。

息を殺して、じっとしていると、
またカサカサッ。

ゆっくり小石を拾い上げて、近くに山なりで投げてみると、
傍に落ちている杉の枝の上に、体長も尻尾も共に20㎝くらいのリスが出てきました。

その時には、
「へっ~、細いタイワンリス。こんなところまで来てるのかな」

ぐらいに思い、耳の先にまで気を払うことが無かったのですが、
もしかしたらニホンリスだったかも。
シュッとして可愛らしいリスでした。

20180111

14日目(猟の装備とくくり罠)

今日は、休猟。疲れた体を休めます。
そして、昨日何とか解体した猪の片付けと共に、猟に必要なものを注文しました。
ここ2ヶ月で注文したものと合わせるとこんな感じです。
書きだしてみると、いろんなものがあり、自分でも少し驚きました。

登山靴
猟を始めてから、先輩方を真似て、山用のスパイク付きの足袋を購入しました。
しかし、巻き狩りでは問題なくても、一人での忍び猟はとにかく山を歩きます。
猟場では、急斜面の上り下りが主。しかも小石の多い場所や
沢も跨いで行くことも頻繁なので、足首に負担が掛かりがち。
そして真冬には、足先が冷たい。

足を軽くひねることもあり、1週間ほどで古傷の左足首も痛みが出てきました。
そこで、足首を守るなら、やっぱり登山靴かなと。

SIRIO(シリオ) P.F.68(◎)
使ってみるとこの登山靴、いい。雨の日も濡れないし、石の多い沢も急斜面も行けます。急斜面の下りは滑ることもあります。でも大体は大丈夫。足首をがっちり支えてくれるので、体も安定します。忍び猟で沢も歩く人、リュックが重い人には、こっちがお奨めです。気に入ってます。
もう一足は、軽くて柔らかいトレッキングシューズ(○)を購入しました。音が出にくく、足首の痛みも軽減されます。

でも足首に古傷がない方で、雪のない地方で巻き狩り中心。
もしくは春から秋の山、荷物も少な目の方なら山用の足袋がお奨めです。
軽くて、さすが山林作業用。滑らない。
歩く音も小さくできます。

・荘快堂 山林作業用 安全スパイクシューズ 山彦 I-78 27.0cm(春・夏・秋◎、冬△)

・アイゼン#1(○)
OUTAD 18本爪 アイゼン 簡単装着 収納袋付き フリーサイズ 雪山 登山 トレッキング (突然の雨や急斜面用に持ち歩くには、軽いしコンパクトなので、とても便利です。でも、雨の日の長靴に使わないように。知らないあだに外れます)

・アイゼン#2
simond シモン アイゼン クランポン カイマンII ミックス 10本爪 SI-2100MX

猟期の頭に、初めて巻き狩りに誘って頂いた時には、
「滑らない靴で」ということだったので、ジョギングシューズにこのアイゼンを履いて。
さすがアイゼン、急斜面でも全く滑らず。
でもベルト式(ゴム)なので、急な下りになるとゴムが伸びて切れるのが心配。雨の強い日は、靴との摩擦が減り、斜面を歩いている間に外れることも。

そこで、ベルト式でないものも注文。予備として持ち歩くには、重さもあり少しかさ張りますが安全には変えられません。

弾帯(○)
3つポケット付き。

迷彩散弾銃のシェルホルダーベルトのウエストショルダーバッグ狩猟スポーツ

10発入れて、初めての巻き狩りに持っていくと、笑顔で皆さんに「そんなに持ってきたんか」と。
多く撃つときでも、2、3発。全く撃たないことも珍しくないようで。
(今のところ3回行って、一発も撃たず)

でも、もし大猪が出て、へたくそなので3発外して、まだ犬が止めていてくれたら。
もし、一日で3発×3回外したら…。
などと考えると、10発は入れたい。あとは使わないといいだけだから。
ポケットがついているので、車の鍵など小物を入れるにはお奨めです。
でもスリムな体系の人には、少し腹回りが余ります。

巻き狩り用(◎)
・ALINCO アマチュア無線機 144/430MHz ハンディタイプ リチウム充電セット付属
・スタンダード アルインコ アイコム ヤエス ハイグレードタイプカールコード式耳掛け式イヤホンマイクDXタイプ 1ピン防水ねじ込み式プラグ

次は、獲物を獲った後に必要なもの。
初めて獲った猪は、アジを捌く用な小さい出刃包丁を使ったのですが、
まだ下手くそなので、曲線に合わせるのが難しい..。せっかくの脂が皮に残ってもったいない。しかも、皮をなめすときに、またきれいに取り除かなくてはならないため、二度手間になってしまう。
そこで、刃筋に曲線のある皮ハギ専用のナイフを注文しました。

皮ハギ用のナイフ
猟師といえば、銃の他に大事なものは刃物。いい切れ味のもの、専用のナイフが欲しい。
止めさし用解体用には、大久保鍛冶屋さんに八寸の剣鉈と解体用のナイフを注文してきました。こちらではデザインや形も、相談できます。自分で柄を作るなら、刃のみでもOKです。柄の部分には鋼が入っていないので、金属用ドリルで簡単に穴も開きます。また後日、必要なら研ぎもお願いできます。

それから、解体時の骨盤を開くときには、鉈と木槌かゴムハンマー(棒でもOK)を。

冷凍ストッカー(◎)
捌いた肉をどうするか?
骨は大鍋でスープ用にぐらぐら煮ています。が、肉と皮は冷蔵と冷凍庫へ。

小型の猪でも、鹿でも、普通の冷蔵庫では、一頭がやっと入るくらい。

やっぱり冷蔵ストッカーはいるということで、すぐ以下を注文。
もっと安いのを注文したのですが、離島・僻地へは配達しないとのことで、お店からキャンセルのメールが来てこれに。

でも、さすが210L。後で加工する足や毛皮など、いろんなものが入ります。
‐20度の急速冷凍機能付き。一年通して使ってみて肉の痛みがなく、使い勝手も良ければ、来期はもう一つ買おうかと考えています。

210Lの冷凍庫(急速冷凍機能付き)

真空パック機
冷凍ストッカーと共に猟師の必需品です。汁物もできるので猪骨スープ用にも。この業務用で、真空にする時間を長めに設定しても、上手く真空になってくれないときもあります。次は思い切って、一桁違う真空パック機を買う予定です。
 

皮なめし用の生ミョウバン
そのまま擦り付けても、水に溶かすのも簡単です。


くくり罠用、その他加工用に
・リョービ(RYOBI) ドライバードリル CDD-1020 645801A
・GREAT TOOL コバルトHSS鋼ステンレス用ドリル刃セット 10本組 GTNSDSmm10 (金属・金工)

ナイフの柄の部分の持ち手を樫の木や鹿の角で作り、柄に穴をあけるときに。
また、鹿や猪の爪を使ったボタン作り、猪の牙の加工。オートマタなどの木工にも大活躍です。

・アーム(ARM) アームスエージャー HSC-600

この他にも、ワイヤー2種類(4mm:6×19と6×24)各100m。
より戻し、シャックル、塩ビパイプ、塩ビパイプの蓋、バネ抑え用のステンレスパイプ。
押しバネ。くくり金具、スリーブ(ダブルとシングル)。
ワイヤー止め(六角で絞めるネジ付)、締めつけ防止用ネジ(蝶ネジ付)。
ただ、忍び猟が忙しくかつ面白く、ワナは5つ作りかけのまま…。
山を歩きながら獲物を探す方が、性に合っているようです。

一年目は、何かと物入りです…。
また、猟期を通していいものが分かったら追記していきます。

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雨の日の猟に、装備を追加しました。

ただし歩くときに擦れると音がするので、普段渉猟で使う方で、かつO脚の方には、強い布で作った手製のゲートルがお奨めです。
足首からひざ下までの長さを計り、ゴムは一番上と下から10㎝のところに付ける。下に布を余らせることで、靴の上までカバーできます。下のゲーターの写真と同じように、靴裏の窪みに通すゴムも付けて、しっかり固定すると完璧です。

Triwonder 登山用 ゲイター スパッツ ロングスパッツ 防水 撥水 防寒 悪天候対策 男女兼用

これは、雨とと共に、マダニや小石、枝などが靴に入らないように。手作りしたゲーターと交代で使用します。上記のものは、ひざ下を一本のゴムで止めてあるのですが(引張って調整する)、そのゴムが10回も使わないうちに片方が1か所切れたため、予防も含め4カ所を縫い直して補強しました。あと渉猟では、歩く際の衣擦れの音が大きいように感じます。それ以外は、藪漕ぎや雨の日は大活躍です。渉猟には、音の出ない布製がお奨めです。

次は、Dexshell Thermfit Neo防水手袋

それほど寒さが厳しくない徳島南部なので、渉猟の雨の日専用として。歩かない人には、冬は体が温まるまで、指先がかじかんでしまいます。
滑り止めがやや少ないけど、銃を持った時に滑りは、それほど気になりません。ただ、指の締め付けがきついので、ワンサイズ大きめがお奨めです。

冬の雨が降らない日は、外側が柔らかい羊皮で中が綿(絹?)で二重になったビジネス用の手袋を使っています。暖かく滑らないし、とてもしっくりきます。

単独、犬なし忍び猟で、初めて猪を獲る(13日間)。

以下は、犬なし単独の渉猟で初めて猪を獲るまでの記録です。
一連のシリーズで。


1日目
くくり罠を仕掛ける。
ばねを収めるのに四苦八苦する。時間にして10分ほどか。右の大胸筋が攣りそうになる。
終わってみると、右肘がなぜが痛む。
しかも帰宅して、ばねをはね上げるための留め具のネジを閉め忘れたのに気づく…。

2日目
銃をもって山にはいる。鹿も猪も見ず。
林道の突き当りを左の尾根へ上がり、尾根沿いをぐるっと回り、谷を降りてくる。合計3時間くらい。

(後で読み返すと、ここは普通なら六時間はかかる距離。この時間で回ってくるなら、早々早足で、大きな足音だったはず。何にも会えないのは当然だ…。)

3日目
この日は、林道の中ほどから谷を上がり、尾根向こうの通い(獣道)沿いへ先に。
二つ目の尾根に入ったところで、大きな鹿が先に私を見つけ、鳴いて走り去る。
距離にして25~30mほど。
弾も入れておらず、全くどうすることも出来ず。
この日は、昼食を入れて山の中で5時間ほど。

4日目
林道右奥に設置している罠を確認して、そのまま沢の右側を上る。
この日は、谷と尾根を越えて頂上まであがり、朽ち果てた小屋のところまで下りて、沢を渡り、またいつもの林道へ戻るルートで。

歩き始めて30分ほど。林道の先の小径の突き当り。その先を5~60m上ったところで、鳴き声がする。

初めは猿と気が付かず。
(口笛のような音、カタカタと喉を鳴らすような音が数秒続く)
鹿の群れでもいるのかと思って、慎重に、慎重に。一歩歩いては止まり近づく。

すると左手真横、やや前方の沢の向こうの斜面上から、鹿が鳴いて逃げる。小型と中型の間くらい。目先に囚われて、周りの注意を怠っていた。

(と言いつつ、この先以来何度も、左右上方、ちょうど視界の両端で鹿に鳴かれ、逃げられることに…)

まだ、希望は続く。視線の先の音はまだ止まず。
さらにゆっくり近づくと視線の先の木漏れ日が一瞬陰になる。
小鹿を発見。

今度こそ、先に見つけたと思ったけど、おそらくはこちらを見つけてゆっくり移動し始めていたのではないだろうか。前を向いて、斜面を駆け出し始める。
灌木が多く、鹿の全体を望めたのは、初見の一瞬だけ。

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今日二度、銃を構える。
一度目は、朝10分くらい歩いた時、枯れ枝と枯葉の絡まったやつ(鹿の頭と上半身にそっくり)を鹿かと思い、銃を構えたが3秒以上ピクリとも動かず命も通っていないようなので、数歩動くと形が変わり、鹿じゃなくなった…。
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小鹿はそのまま背を向けて、さらに急斜面を駆け上がる。
距離にして、30m 程。
この日唯一の射撃のチャンスだった。
後ろ姿の一瞬だけ。
遠く感じて撃たず。
(外してもいいから、撃てばよかった)

その後、急斜面を上り尾根の少し下の通い上の足跡を追っていくも、姿見えず。
脱砲して、急斜面を下り元の沢の小径へ戻る。
5時間半くらい。

3kgぐらいの銃を持って歩くので、罠の時に痛めた右手の肘右側が痛い。
古傷の左ひざも急斜面を下るときや無理な捻りでゆっくり歩くときに痛む。
ヘルニアの腰も痛む。連日の疲れが出てきたかな。

5日目
いつもの林道を早めに右側の谷から上へ向かう。
上がって30分ほどで谷が左右に分かれる。
右側の岩の多い谷を選ぶ。
勾配が急になってきたとき、右側で鹿がやや小さい警戒の声を上げる。

「また鹿に先に見つけられたか」と思いつつ、気を抜いてザッザッと2歩進むと
今度は左側前方から、鹿の大きな警戒音が!

連続して、鹿に逃げられる…。

そこから更に岩場の沢を登る。
左側の尾根に取り付き、尾根沿いに左へ。
すぐ谷へ降りて、反対側の尾根へ登ったところで、現在地を確認するために休憩。

1分もしないうちに、谷を挟んだ向かいの斜面で、20~30m離れた右手後方から

ドドドドドドドドド

と大きな音が近づいてくる。
ただし尾根両側の木々の中で姿は見えない。
音がするのは、自分のいる位置より2~3m上。

音の差からも、二頭いるようだ。

木々の間から一瞬見える。大きい。
直進してきて、ちらっと姿を見せた途端、右へ。そしてまた灌木と藪の中へ、足音は、枝尾根の向こう側から谷の下へ消えていった。

音が聞こえてくる方向に合わせて、銃口を動かしていたら、
谷の向こう側でも、体全体が見えた瞬間に撃てたはず。

くっ~。

 

6日目
この日は昼からの出猟。
これまで昼過ぎにになると鹿はぱったりと姿を見せないので、可能性は低いと思いつつも慎重に進む。
朝なら鹿が出そうな杉林と雑木のある谷が、林道奥の右手にあった。

そのまま谷を小一時間ほど上がり、左手の斜面に取り付く。
登り切って、尾根沿いに頂上を目指すことに。

八割方登ったところで、位置を確認するために休憩。

するとドドドドドドドドドと音が。複数いるような感じ。
音の大きさからすると少し遠そう、でも近そうでもある。
昨日のようには、はっきりと距離が掴めず。また鹿かな?

スマホと右手袋をそのまま地面に置いて、今度は、銃口を音のする方へ。
そのまま四五歩進む。
音に合わせて、銃口を尾根沿いの通いへと向ける。

やっぱり近そう。
足音は、谷へ少し降りてまた戻り、消えた。
尾根の通いは両側の灌木が濃く、曲がった通いの先に見えるのは木々だけ。

遠くへ行っちゃったか…。

そのまま待つも、十数秒、音は消えたまま。
しょうがないと諦めて、また位置の確認をしていると、7~8m先の重なり合った木々、そこからまっすぐここまで通じている通いから、20㎏ほどのウリ坊のがの消えて程無いようなどんこが二匹、トコトコ、こちらへ近づいてくるのが見える。

とっさに座ったまま銃を構える。
雌の親がついてきていないかと二匹の後ろに銃口を向ける。

親はいない。二匹だけ。
すぐに手前のウリ坊に銃口を向けなおす。
目が合った。

「何だろう…。」

そんな顔をした後、
すっとウリ坊が左を向く。

耳に向けてスラッグ弾を発射!
反動で少しのけ反る。

パタッとウリ坊が倒れる。
(イメージでは)

しかし本物は、トコトコ左の谷へ。
後ろのウリ坊は右下の谷へ。

当たらなかったのに落胆したのか。

二発目も打たず、追いかけることもせず。
一息吐いて、スマホをリュックに入れて尾根をさらに登り出す。

頂上手前で、また森の音を聞くために止まってみるも、動物の足音などは聞こえず。
尾根を来た方向へ戻る。
撃ち漏らしたところまできて跡形をみてみるが、
どこに弾が当たったのかさえ分からず。薬莢も谷側へ落ちたようで見つからず。

尾根下の通いを通って、比較的広い斜面を降りる。
そのままほぼ直進しながら、どしどし歩いて元の林道まで30~40分ほどで戻る。

・スラッグ弾じゃなくて、6粒なら2匹とも転ばせられたか?
・頬づけ、照星にウリ坊が乗っておらず狙いが甘かったか?
・肩付けをしっかりせず、手が大きくぶれたか?
・引き金を引くとき銃口がぶれたか?
・5mとすぐ近くだったので、油断があったか?

仕留めるまでは油断禁物。
引き金を引くまでの動きを習慣化する。
咄嗟でも、完璧にできるように。

「次は外さんぞ!」

全部で4時間ほど。
山では午後3時前には、少し暗く感じる。
谷を進むときには、要注意。

7日目
疲れが溜まってきたか、体が少し重い。
今日はいつもの林道から右側の谷へ。
20分ほど谷沿いを登っていくと、左斜面の上部を中型の鹿が駆け上がる。
距離25m。
杉や樫の木などの枝が多く、ちらちらと木々の間から逃げる姿が見える。

それ以降は、猪も、鹿も見ず。
遠くても、最初に見たときに撃った方が良かったか。今年はまだ一年目。
射撃も練習中だから、自分の癖、銃の癖を知るためにも、無駄弾も必要だろう。

8日目
この日は、林道の手前からすぐに通い沿いに左側の尾根に向かう斜面に取り付くが、途中は急で竹や小さな灌木が多く、その間を四つん這いになっても上手く進めず。すぐに下の方向の通いを通って、鹿を追うことにする。

ただ、今日は森がいつもと違って、音がない。
とても静か。

いつもの林道へ下りて、奥の沢から右の尾根の急斜面を登る。
昨日よりも体が重く、息が上がる。

途中、15分静かに待ってみる。
やっぱり音はせず。

尾根の頂上で弁当を広げる。
15cmほど、背中に横縞のあるコゲラが4,5羽頭のすぐ上で、木をつついている。
力強い音が続く。
ほんの1mほどに近づいても、逃げないんだな。
そのうちのコゲラに目白が一羽寄ってきたが、すぐ威嚇されて逃げだした。

9日目
日没一時間前に出発。いつもの林道の奥まででタイムアウトとなる。
森は静か。やはり明日からは同じ山の奥、尾根沿い深くに行ってみるか。それとも山を変えるか。

10日目
朝一番に新しい猟場へ。
下見もせずに行ったから大変だった。
下に沢が見える山と谷。沢のすぐ上の泥の場には、ヌタバがあった。
新しい足跡も。沢の上の小径から見たとき、獣の動く時に出る枯葉や枝を踏む音がした。

けれども山に上がってみると1mを超すシダが生い茂り、登るのに一苦労だった。そして谷に降りることも。
谷に降りたら小径があり、なんとか小一時間沢沿いを上がったけれど、雑木の枝が多くて、鹿が鳴いても姿さえ見えずに断念。
沢から下まで降りて、探検部の基地へ戻る。

次に、いつもの猟場へ。
左の尾根まで登り、ぐるっと大きく3つの山の尾根を環状に回ってくる。
2時ごろ、一番奥近くの南側の尾根下に小型の鹿が二頭鳴いて、走り去る。30mの谷下、木々の間に一瞬見えただけ。

谷を降りて追ってみる。しばらく待つも何も動かず。
灌木が生い茂る急斜面を再び登り、尾根を越え北側の斜面をできるだけ平行に、ゆるやかに下りる。
日も陰ってきたとき、斜面の上方に鹿が鳴く。
今度は、照星を鹿に合わせ、進行方向に合わせて銃身を動かす。
もう一度姿が確認できれば、撃てた。
けれども、木々の陰で、二度目は見えず。

でも、この経験は大きかった。
次は撃てる。
20171220

11日目
昨日は頑張りすぎた。
一歩山にはいると、体が重いのが分かる。

林道の入り口の一番手前から尾根沿い、すぐの谷をまっすぐに上がって
尾根伝いにぐるっと猟場を回る予定だった。

心折れる。
一番奥の尾根から、手前の沢へ向けて、まっすぐ降りてくる。
急すぎて、足を滑らせた音に子鹿が驚いて尾根を走る。
尾根向こうに安土がないため、銃口で追ったが撃てず。

疲れたときは、谷の上で1時間くらい待ち伏せするのもいいかも。
20171221

12日目
今日は午後からの出猟に。
いつもの林道から早めに左の尾根に上がり、
2時間で尾根沿いに猟場の山を一周してきた。

鹿、猪の形跡は多いが、
昼からの猟では、全く姿を見ず。鳴かず。

昼間は別のところに行ってるのかな。
午後の猟の時は、どこか違うところへ行けるように場所を探さんといかん。
あとは、日の出に合わせて、猟場に着けるように
もっと早めにでるのも試そう。

今日は初日以来、目視できた鹿猪がゼロだった。
20171223

ーーーー
九州へ2週間の遠征
その間に、海外のハンティング映像をまとめて見る。
その時のメモ書き。基礎の見直しも。

・止まらず、鹿のように足を上げてやさしく地面に足を乗せながら歩く。
・狩場に1時間前に着いておく。
日の出前から到着し、日の出後の1時間が大きい鹿を撃つチャンス。

・ゆっくり2~3歩ずつ歩いては止まり、周りを確認する。
・道を歩くときは、木や葉の近くを歩く。

・如何にその状況下で、安定して銃を撃てるか。
木に銃身や肩、左手、右手など体の一部を接して支え固定する。
猟場の特長に合わせて、必要なら猪や鹿の逃げる動きに合わせて、銃も安定して動かせるようにする。

・気づかれないように、ゆっくり挙銃し、銃口を向ける。
動物が木の陰に入ったら、こちらが見えないので、
その時に大きく動く必要があるなら動く。

・撃った後は、毎回脱砲する。

猟の候補地を探す。
・一週間ごとに猟場を変える。
ーーーー

13日目
2週間の九州遠征の後、徳島に戻る。
今日は久しぶりなので、猟が可能な日の出(7:08)から猟場に入る。
しばらく山に入っていないので、どれだけ動物に合うかと楽しみ。

昨日一日、夕立のような強い雨だったので、
山の落ち葉も土も湿って足音も響かずに歩きやすい。
その上、休み中に学んだFox Walkで、いつもに増して音の出ない歩き方になっている(気がする)。

いつもの林道の突き当りから、右の谷へ。
沢沿いに上がって、途中から左の尾根に取り付く。
尾根沿いから少し右の谷へ下ったり、上がったりを繰り返し、一番奥の尾根へ到着。

目白の小さな鳴き声やコゲラのコッコッコッコッコッコッコッという
木の幹を突く音が響く。
谷を越えた左側の尾根からは、サルが騒いでいる。
その他には、鹿も猪も姿も見えず、鳴き声もせず…。

久しぶりの急斜面で、息が切れがち。
山の頂上すぐ下で、以前鹿2頭を見た南側斜面へ向かう。
山に入ってから三時間、すっかり日も出て南側は日向で鹿もいるはずと。

10分ほどかけて、20mの距離をゆっくり移動しながら、木々の間の鹿を探す。
いそうな雰囲気だけれど、発見できず。鹿も鳴かず。

11:10。
目は南側の斜面を見らみつつ、腹も減ったので、少し早めの昼食をとる。
何も動かず。

尾根沿いに、南の斜面を見ながら移動して10m進む。
7~8m先の尾根で、小さくフゴッと鳴き声がした!
振り向くと5~60kgの猪が二頭、こちらに先に気づいて、
尾根の右と左へ分かれて谷へ逃げ込むところ。

すぐに銃口を向けて狙いをつけるが、ちょうど尾根は上がっていて、もし狙いを外すと弾は尾根向こうへ行ってしまうため撃てず。
後から逃げた猪を追って、右の谷へ駆け降りるも、その時にはもう谷の奥へ逃げて猪の姿は見えず。2~30m先で枝の折れる音が小さくするだけ。

くっ~。またか。

天を仰ぎつつ、息を吐いて、また尾根を上がる。
しかし、五歩も歩かないうちに、更に10mほど先に四頭のどんこが右の谷へ向かって駆け出した。

銃口を向けたときには、先頭の1、2頭目はもう姿はない。
3頭目は、谷の下へ向かっている。
4頭目は、二歩小さく歩いてこちらを振り向いた。

その首元を狙って、ドン

狙い通りに弾が当たり、猪が谷へ転落。
5m下の灌木に引っかかり、足をばたつかせている。
更に3m落下。

脱砲して、谷を駆け降りる。これ以上落ちたら上げるのが大変。
ナイフを腰の鞘から取り出し、止めさし。
11:20 はら抜き20kg、春に生まれた雌の猪でした。猟人生、初めての一頭。

追記
以前に5m先の二頭いたどんこの狙いを外した時には、
あまりに近くで外しようもないから、銃のせいかもとちょっと疑ったこともあったけど、今回の命中で、前回は全くの自分の腕のせいだと判明。そして反省。

20180109

遊び方(注意点)

【山遊び】

【川遊び】

【海遊び】

【罠・猟】資格を持っていない人は、解体・調理・皮なめし・加工のみ

海遊び

食べもの捕獲、素潜り、磯遊び、島巡り、カヤック、ディンギー、塩作りなど

獲物:タコ、海藻、貝類、

道具:ヤス、マイナスドライバー、水中眼鏡、水着、ラッシュガード、ウェットスーツ、カヤック、ディンギー

川遊び

獲物:手長エビ、ひげガニ、鮎、鰻、アブラハヤ、ボウズハゼ、ヨシノボリ、あさぜなど。

道具:ヤス、水中眼鏡、マリンシューズ、ラッシュガード、ウェットスーツ、釣り道具、投網、刺し網、カニ篭、ライフジャケット

食べもの捕獲、素潜り、川下り、川流れ、

山遊び

山遊び、森遊び、動物を追う、きのこ探し、木の実拾い、山の恵を見つける。