鰻を捕りに

ワナ猟で山に入ったときに、やっとミミズを捕まえました。
そこで、うなぎ漁へ(最寄りの川は漁業権の設定がないのです)。

支流へ行き、葉っぱにミミズを包んで、草で縛り、モジの中へ重りと一緒に入れます。

後は、それを川の中へ入れ、モジが流されないように
モジ付けた紐を木にしっかり縛る。
モジの入り口は下流に向けて、流れがちょっと緩やかなところに。

最後にモジの周りに石を置いたり、枝を置いたり、お好みで。

ミミズ
ミミズを葉っぱに載せて
ミミズを葉っぱに
葉っぱに包んで縛ります。
モジの中
鉄の棒とミミズの包みを入れます。
モジを川へ
モジを川へ。さぁ、鰻は入ってくれるかな?

 

ウスタケ
途中の杉林で、ウスタケ(毒キノコ)発見。

二日目に覗きに行ったら、ミミズが2匹になっていたので、追加してまたモジを沈めてきました。

くくり罠始めました。

延長された猟期も終わって、2ヶ月が経ちました。
猟期中は、鉄砲での猟(山歩き)が面白くて、ワナ猟まで手が回らなかったのですが、やっとくくり罠を仕掛けてきました。

といっても、たった二つ。
現在、6つを作成中です。
そして、部品を注文中。

くくり罠
くくり罠の図

1時間半ほどで毎日見回りできる範囲のみ。
その条件で、20個のワナを仕掛ける予定です。
(良い場所が見つかれば、更に10個追加したい!)

どちらにしても、次の猟期には、鉄砲で精一杯。罠猟は11月初旬までになりそうです。

川へ!~川エビとひげガニ捕り

快晴、風なし。
川遊びには絶好のお天気になりました。
そこで、今日は久々の川遊び。
水はまだまだ冷たいですが、気持ちがいい。

道具は、エビ網、ヤス、水中眼鏡、小さい手持ちの網だけ。
「ひげガニ(モクズガニ)を捕りたい!」という子供たちのリクエストに応えて、良くひげガニが出るポイントへ向かいました。

浅瀬でも、ひげガニ、手長エビ、ヌマエビが。期待できます。

ひげがに
早速、ひげガニ(小)
こんな浅瀬で
こんな浅瀬です。
ひげガニ
浅瀬の石の下には、ミニサイズがたくさん。
ひげガニ中
膝くらいの深さには、このサイズのモクズガニも。
ひげガニと川エビ
手長エビやヌマエビも、増えてきました。
休憩中に。
休憩中に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと見ると、先にハリのついた棒を持った50代後半から60代の男性3人組が、上流から下りてきました。みんなウエットスーツ姿です。話を聞くと、6月1日がアユ漁解禁のため、早速「しゃくり漁」へ来たとのこと。大物はいないけれど、まあまあの様子(笑)。「昔はよく来てたけれど、数十年経って最近またしゃくり漁にき出した」そうで、「まだ寒い寒い」といいながら、楽しそうな笑顔でした。

昼に休憩をいれて、2時間ほど。体が冷えたら、河原のあったかい石をお腹にいれたり、岩に抱き着いたり。

最後は、小さいモクズガニをすべて放して帰ります。
他の獲物はというと、最後はこうなりました。

茹でガニと素揚げに:)。
茹でガニと素揚げに:)。

20180602

鰻とり用竹筒

地元の先輩漁師さんから、鰻捕りの竹筒を入手しました!
この地域では、「もじ」と呼ぶそうです。

もじ
鰻捕りのための「もじ」

写真は、くくり罠や砥石とともに水に付けているところ。この「もじ」、肥料倉庫の中に長く眠っていたため、肥料の匂いを消すためです。

あとは、竹を幅1㎝×長さ15㎝ほどに切り、割りばし上にして、どばミミズを挟んで中に仕込めばOK。魚のあらなどを入れても。

さぁ、どうなるか楽しみです。

夏の必需品⁉

1)マダニ取り
マダニ研究で有名な馬原医院に行くと、小さいクギ抜きのようなもので、ダニを取ってくれます。
マダニに刺されてから二日~二週間は、発熱がないか、嘔吐や水様性の下痢がないかなど、経過を見る必要がありますが、刺されたときの病院での治療はマダニをとって患部を消毒するだけです。
それなら、(ワセリンを塗って絆創膏を貼り)病院にいくまでマダニに血を吸われて待つより、気分的に早くマダニを取ってしまいたい。
ということで、地下足袋王子のファガスの森でTicktweezerを購入しました。アマゾンで買うなら「Tick Twister オリジナル ダニ取り 大小2本組」が 安いかも。

私はピンセット側ではなく、釘抜きに似た方を使用します。マダニの口は引張っても抜けにくく、無理に抜くと口先が切れて痒みや黒ズミの原因にもなるんだとか。このクギ抜き様の先をマダニと皮膚の間に差し込み、グルっと回せば、簡単に”マダニを皮膚から抜く”ことができます。

マダニ取り機
マダニ取り機。マダニ用スプレー(忌避剤)で予防も大切です。

 

 

 

 

 

2)虫よけの網(顔用)
養蜂でよく見るアレです。5月に入り、蚊もブヨも出てきました。
長袖長ズボンでも、防げないのが顔。このHead netは、帽子の上から被れますし、小さなお稲荷さん(お寿司)サイズになります。付けているのを忘れて、網越しに珈琲を飲もうとしたり、うっかりお箸を突きささないように(笑)。

Head netはアマゾンで探すと高いようです。
こっちは帽子付でお手頃。

虫よけの網
虫よけの網

磯ガニとり(春の九州遠征)

磯ガニ獲りの方法です。
小さい子でも簡単に出来ます。
二本の細い棒を拾ってきて、カニのいる石やブロックの間に差し込みます。二本の棒の間に上手くカニを入れたら、V字にして、二本の棒の下部を閉じたら、上へ上へとカニを誘い出します。後は、出てきたカニを手で押さえて捕まえるだけ。二人でやると更に簡単です。

磯ガニとり
1)カニのいる場所を探したら、
磯ガニとり1
2)細い棒をV字にして、カニを間に挟みます。
磯ガニとり2
3)V字にした棒の間から上へ上へとカニを追い出したら、手で抑えるだけ。
磯ガニ取り4
「獲れたよ!」

大久保鍛冶屋さんと刃物の話#2

あれから1ヶ月。

最初の出会いから1ヶ月が経ち、
やっと大久保鍛冶屋さんを訪れることができました。
八寸の剣鉈と四寸弱のナイフ、そして草刈り鎌2本(子供用)を注文。
出来上がりまで2週間とのこと。待ち遠しいです。

後日、剣鉈、解体用ナイフと鎌2本を取りに行ってきました!解体用ナイフの柄は鹿の角にしたいので、この春山歩きしながら探しています。見つからないときには、樫の木で柄を作る予定です。

また完成したら写真をアップします。

 

大久保鍛冶屋さんと刃物の話

猟や解体、調理には、いい刃物が不可欠です。
そこで、手打ち刃物を作っていらっしゃる鉄の匠、大久保鍛冶屋さんにお話を伺いました。

大久保鍛冶屋さん
大久保鍛冶屋さん

刃の研ぎ方

片刃の刃物は、表が鉄、裏に鋼がついています。表の鉄の部分を研いで、鋼を出すことで切れ味が戻ります。表を9割研いだら、裏を研ぐのは1割。その1割も表を研いだことで出た「まくれ」を落とすため。表を研いだときに、刃に直角に指をあてるとザラザラした引っ掛かりができます。それが「まくれ」です。

通常、刃は自分の方へ向けて徳碁のですが、その「まくれ」を研いでとるときにには、刃を自分と反対方に向けて、砥石に対して垂直に置きます。そして、刃先に角度をつけず、べたっと砥石につけたまま、表で研いだ回数の1割の数だけ研ぎます。

両刃の刃物は、表と裏の鉄の間に鋼が入っています。そのため、表と裏は同じ回数だけ研ぐこと。一方だけを多く研ぐと、「鉛筆を一方からだけ研ぐと、やがて芯がなくなり木の部分だけが残り、書けなくなるのと同じ」で、両刃の刃物もやがて全く切れなくなるとのこと。

重要なのは、砥石に刃を当てる角度

砥石に充てる刃の角度は、まず刃物をを砥石に寝かせて、刃の部分に出来る隙間を刃物を起こすことで埋める。その数度の角度を保ち、研いでいくこと。

砥石に刃物を当てる角度が30~40度くらいだと、刃が鋭くならず(鈍角の刃先になるため)またすぐ切れなくなってしまいます。

また、一度に刃全体を研ごうとせずに、2cmずつ研ぐつもりで。

実際、事前に研いで頂いていた刃物で切ってみると、包丁を落とすようにすっと切れたのは驚きでした。

「包丁が切れると料理がおいしくなるから、料理を褒められて家庭円満になり、人口も増える。人口の減少は、良い包丁が止めてくれます(笑)」とのこと。

しかも30年は持つので、昔は嫁入り道具として両親が娘さんに贈ったそうです。
だから、子供も多かったのか。

剣鉈

近々、お店に伺って作業場を見せていただく共に、血抜き用や留めさし用に八寸の剣鉈を購入する予定です。いろいろな刃物や実際作っていらっしゃる作業場を見せてもらうのを楽しみにしています。

また、写真などと一緒にご紹介させて頂きます。

14日目(猟の装備とくくり罠)

今日は、休猟。疲れた体を休めます。
そして、昨日何とか解体した猪の片付けと共に、猟に必要なものを注文しました。
ここ2ヶ月で注文したものと合わせるとこんな感じです。
書きだしてみると、いろんなものがあり、自分でも少し驚きました。

登山靴
猟を始めてから、先輩方を真似て、山用のスパイク付きの足袋を購入しました。
しかし、巻き狩りでは問題なくても、一人での忍び猟はとにかく山を歩きます。
猟場では、急斜面の上り下りが主。しかも小石の多い場所や
沢も跨いで行くことも頻繁なので、足首に負担が掛かりがち。
そして真冬には、足先が冷たい。

足を軽くひねることもあり、1週間ほどで古傷の左足首も痛みが出てきました。
そこで、足首を守るなら、やっぱり登山靴かなと。

SIRIO(シリオ) P.F.68(◎)
使ってみるとこの登山靴、いい。雨の日も濡れないし、石の多い沢も急斜面も行けます。急斜面の下りは滑ることもあります。でも大体は大丈夫。足首をがっちり支えてくれるので、体も安定します。忍び猟で沢も歩く人、リュックが重い人には、こっちがお奨めです。気に入ってます。
もう一足は、軽くて柔らかいトレッキングシューズ(○)を購入しました。音が出にくく、足首の痛みも軽減されます。

でも足首に古傷がない方で、雪のない地方で巻き狩り中心。
もしくは春から秋の山、荷物も少な目の方なら山用の足袋がお奨めです。
軽くて、さすが山林作業用。滑らない。
歩く音も小さくできます。

・荘快堂 山林作業用 安全スパイクシューズ 山彦 I-78 27.0cm(春・夏・秋◎、冬△)

・アイゼン#1(○)
OUTAD 18本爪 アイゼン 簡単装着 収納袋付き フリーサイズ 雪山 登山 トレッキング (突然の雨や急斜面用に持ち歩くには、軽いしコンパクトなので、とても便利です。でも、雨の日の長靴に使わないように。知らないあだに外れます)

・アイゼン#2
simond シモン アイゼン クランポン カイマンII ミックス 10本爪 SI-2100MX

猟期の頭に、初めて巻き狩りに誘って頂いた時には、
「滑らない靴で」ということだったので、ジョギングシューズにこのアイゼンを履いて。
さすがアイゼン、急斜面でも全く滑らず。
でもベルト式(ゴム)なので、急な下りになるとゴムが伸びて切れるのが心配。雨の強い日は、靴との摩擦が減り、斜面を歩いている間に外れることも。

そこで、ベルト式でないものも注文。予備として持ち歩くには、重さもあり少しかさ張りますが安全には変えられません。

弾帯(○)
3つポケット付き。

迷彩散弾銃のシェルホルダーベルトのウエストショルダーバッグ狩猟スポーツ

10発入れて、初めての巻き狩りに持っていくと、笑顔で皆さんに「そんなに持ってきたんか」と。
多く撃つときでも、2、3発。全く撃たないことも珍しくないようで。
(今のところ3回行って、一発も撃たず)

でも、もし大猪が出て、へたくそなので3発外して、まだ犬が止めていてくれたら。
もし、一日で3発×3回外したら…。
などと考えると、10発は入れたい。あとは使わないといいだけだから。
ポケットがついているので、車の鍵など小物を入れるにはお奨めです。
でもスリムな体系の人には、少し腹回りが余ります。

巻き狩り用(◎)
・ALINCO アマチュア無線機 144/430MHz ハンディタイプ リチウム充電セット付属
・スタンダード アルインコ アイコム ヤエス ハイグレードタイプカールコード式耳掛け式イヤホンマイクDXタイプ 1ピン防水ねじ込み式プラグ

次は、獲物を獲った後に必要なもの。
初めて獲った猪は、アジを捌く用な小さい出刃包丁を使ったのですが、
まだ下手くそなので、曲線に合わせるのが難しい..。せっかくの脂が皮に残ってもったいない。しかも、皮をなめすときに、またきれいに取り除かなくてはならないため、二度手間になってしまう。
そこで、刃筋に曲線のある皮ハギ専用のナイフを注文しました。

皮ハギ用のナイフ
猟師といえば、銃の他に大事なものは刃物。いい切れ味のもの、専用のナイフが欲しい。
止めさし用解体用には、大久保鍛冶屋さんに八寸の剣鉈と解体用のナイフを注文してきました。こちらではデザインや形も、相談できます。自分で柄を作るなら、刃のみでもOKです。柄の部分には鋼が入っていないので、金属用ドリルで簡単に穴も開きます。また後日、必要なら研ぎもお願いできます。

それから、解体時の骨盤を開くときには、鉈と木槌かゴムハンマー(棒でもOK)を。

冷凍ストッカー(◎)
捌いた肉をどうするか?
骨は大鍋でスープ用にぐらぐら煮ています。が、肉と皮は冷蔵と冷凍庫へ。

小型の猪でも、鹿でも、普通の冷蔵庫では、一頭がやっと入るくらい。

やっぱり冷蔵ストッカーはいるということで、すぐ以下を注文。
もっと安いのを注文したのですが、離島・僻地へは配達しないとのことで、お店からキャンセルのメールが来てこれに。

でも、さすが210L。後で加工する足や毛皮など、いろんなものが入ります。
‐20度の急速冷凍機能付き。一年通して使ってみて肉の痛みがなく、使い勝手も良ければ、来期はもう一つ買おうかと考えています。

210Lの冷凍庫(急速冷凍機能付き)

真空パック機
冷凍ストッカーと共に猟師の必需品です。汁物もできるので猪骨スープ用にも。この業務用で、真空にする時間を長めに設定しても、上手く真空になってくれないときもあります。次は思い切って、一桁違う真空パック機を買う予定です。
 

皮なめし用の生ミョウバン
そのまま擦り付けても、水に溶かすのも簡単です。


くくり罠用、その他加工用に
・リョービ(RYOBI) ドライバードリル CDD-1020 645801A
・GREAT TOOL コバルトHSS鋼ステンレス用ドリル刃セット 10本組 GTNSDSmm10 (金属・金工)

ナイフの柄の部分の持ち手を樫の木や鹿の角で作り、柄に穴をあけるときに。
また、鹿や猪の爪を使ったボタン作り、猪の牙の加工。オートマタなどの木工にも大活躍です。

・アーム(ARM) アームスエージャー HSC-600

この他にも、ワイヤー2種類(4mm:6×19と6×24)各100m。
より戻し、シャックル、塩ビパイプ、塩ビパイプの蓋、バネ抑え用のステンレスパイプ。
押しバネ。くくり金具、スリーブ(ダブルとシングル)。
ワイヤー止め(六角で絞めるネジ付)、締めつけ防止用ネジ(蝶ネジ付)。
ただ、忍び猟が忙しくかつ面白く、ワナは5つ作りかけのまま…。
山を歩きながら獲物を探す方が、性に合っているようです。

一年目は、何かと物入りです…。
また、猟期を通していいものが分かったら追記していきます。

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雨の日の猟に、装備を追加しました。

ただし歩くときに擦れると音がするので、普段渉猟で使う方で、かつO脚の方には、強い布で作った手製のゲートルがお奨めです。
足首からひざ下までの長さを計り、ゴムは一番上と下から10㎝のところに付ける。下に布を余らせることで、靴の上までカバーできます。下のゲーターの写真と同じように、靴裏の窪みに通すゴムも付けて、しっかり固定すると完璧です。

Triwonder 登山用 ゲイター スパッツ ロングスパッツ 防水 撥水 防寒 悪天候対策 男女兼用

これは、雨とと共に、マダニや小石、枝などが靴に入らないように。手作りしたゲーターと交代で使用します。上記のものは、ひざ下を一本のゴムで止めてあるのですが(引張って調整する)、そのゴムが10回も使わないうちに片方が1か所切れたため、予防も含め4カ所を縫い直して補強しました。あと渉猟では、歩く際の衣擦れの音が大きいように感じます。それ以外は、藪漕ぎや雨の日は大活躍です。渉猟には、音の出ない布製がお奨めです。

次は、Dexshell Thermfit Neo防水手袋

それほど寒さが厳しくない徳島南部なので、渉猟の雨の日専用として。歩かない人には、冬は体が温まるまで、指先がかじかんでしまいます。
滑り止めがやや少ないけど、銃を持った時に滑りは、それほど気になりません。ただ、指の締め付けがきついので、ワンサイズ大きめがお奨めです。

冬の雨が降らない日は、外側が柔らかい羊皮で中が綿(絹?)で二重になったビジネス用の手袋を使っています。暖かく滑らないし、とてもしっくりきます。