探検部の基地工事(三日目)

今日もまた、床板剥がしです。

4つ目のフローリングの部屋は、数年前に床や壁を張り替えたばかりとのことでしたが、こちらも床が一部白蟻にやられています。原因は、段ボールを長期間床に置いたままにしてあったため。シロアリは段ボールが殊の外お好きなようです。

床下がどうなっているのか、心配です…。

床を剥がす前
床を剥がす前のフローリング

合板の床材を剥がすと、まだ新しそうな杉の荒板がでてきました。
しかし、荒板を剥がすと、根太が一本シロアリに喰われており、スカスカ…。

フローリングの表にまで来ていたシロアリは、根太を食い荒らしながら、その根太を伝って上に上がってきていました。

根太がやられています
根太がやられています。上の根太は新しいまま。
4時間でここまで。
この日は、4時間でここまで。

他の根太を調べるためにも、荒板をすべて剥がさないと駄目かな~。
費用も手間も、余計に掛かりそうです。
シロアリめ!

薪ストーブ、キッチンストーブ、薪ボイラー!

薪ストーブやペレットの設置・販売をされている桑原電気桑原健一さんに、薪ストーブと設置場所の相談に乗っていただきました。

すでに徳島で700件以上の設置実績のある桑原さん。

ときには建築士の先生を飛び越えて、施主さんから空間デザインや設置をお願いされるほどの素晴らしいアイデアの持ち主でもあります。
ご本人曰く「現場をそれだけみてるからね」。

薪ストーブやキッチンストーブ、薪ボイラーを一通りご説明頂いてから、設置場所や部屋のデザインの相談へ。
徳島探検部の基地の平面図に、次から次にかっこいいアイデアを出てきます。
やっぱり薪ストーブを中心に、どのプランも「いい!」かつ、実用的なものばかり。悩みます。

キッチンストーブと薪ストーズで、二つ見積りを依頼。部屋のデザインともに大工さんと相談して、後日最終決定です。
ん~、楽しい:)。

平面図で場所やデザイン決め
平面図で場所やデザイン決め
シンプルなデザイン
桑原さんと薪ストーブ
薪ボイラーについて解説いただく
薪ボイラーについて解説いただく
薪だけじゃなくペレットを自動で燃やせるストーブ
薪だけじゃなくペレットを自動で燃やせるストーブ
トップも高熱になるストーブ
トップも高熱になり、観音開きのストーブ
足も長く熱が下に行きにくいタイプ
足も長く熱が下に行きにくいタイプ
骨壺みたいなスチーマー付き
骨壺みたいなスチーマー付き
幅もあり窓も大きいデザイン
幅もあり窓も大きいデザイン

他にもたくさんの薪ストーブを実際に見て触れることができます。

桑原さん、長時間に渡って相談に乗っていただきまして、誠にありがとうございました!

探検部基地の工事(二日目)

二日目は、まず電力会社に電話して、明日から工事用の電気を通してもらいました。
そして、改修工事の下準備(自主工事)根太を取り除きます。
あとで使えそうな根太は、きれいに五寸釘を抜き、根太も釘もとっておきます。

一方シロアリに喰われた根太は、薪ストーブの燃料にするため、こちらもとっておきます。根太の下の大引きまで、白アリにやられていて、思っていた以上に被害が広がっているのが気になります。

朝9時前から開始しして、24畳分の根太をとり、2時半から薪ストーブ屋さんと内合わせ。

1)玄関から4畳半分を三和土にして、薪ストーブを置き、二階に煙突を通して、大屋根から突き出すか。
2)キッチンとなりの部屋まで無垢の木のフローリングにして、南側の角の押入を改修して、に薪ストーブを設置する?
3)もしくは、玄関すぐ奥の部屋をすべてフローリングにして、真ん中右へ置くか(2階まで煙突を通す)

キッチンストーブや薪ボイラーの話もあり、温水ヒーターを部屋に巡らし、北側に露天風呂とユニットバスを置いて等々、ここへ来てくれる子供たちも、冬でも暖かく、また楽しんでくれるように。

各部屋にいろんなアイデアが入り交じり、なかなかまとまりません。
夢が膨らみます。

残念ながら、予算までは膨らませられませんが…。

このところ、連日の大雨警報とときどき避難指示あり。雨ばかりの二週間でした。
ただ今日は、午後から久しぶりに青空が広がり、気分も晴れました。
明日は、薪ストーブ屋さんへ下見と相談へ。

根太を取り外し
根太、取り外し開始
2時間後
2時間後には
大引きまでシロアリ
大引きまでシロアリが来ています。
この部屋まで
二日目は、この部屋まで

探検部基地の工事開始!(1日目)

これまで何度も大工さんと打ち合わせをして、やっと改修工事に入れそうです。
左官さん、水道屋さん、電気屋さんとも。

改修案が変わる度に、大工さんに、また現地に来ていただいて、また相談の繰り返しです。
あとは、自分たちで出来る下準備の指示を受けて、やっと自主工事(?)開始しました。

雨も続き、白アリもいるため、急いでやっつけました。

一日目は、1階と2階の畳(34枚)をすべて外し、1階の畳下板を取り外しまで。家の外まで持ち出して、片づけるのも一苦労でした。

北側のシロアリ
北側の床のシロアリ跡
南側のシロアリ
南側もシロアリ‼
畳下板をはがず
畳下板を取る
一日目はここまで
一日目はここまで

水道工事⁉

さ山間部では、沢の水が水道替わりです。
一年ほど使っていなかった、「水道」を山へ確認しに行きました。
強い黒いホースが沢まで伸びています。

外れたホース
外れたホース
イチイの巨木かな?
イチイの巨木かな?

鹿や猪などの動物が引っ掛けたりたりして外れるころがあるんです。
途中には、こんな大きな木もありました。

 

 

 

 

大きなタンク
大きなタンクが二つ。
水道パイプ
タンクから上流側にあるパイプです。

歩くこと約5分。沢の傍に、大きなタンクが二つありました。上のタンクの上流からパイプで水をタンクへ引いています。
パイプを支えるビニール紐の間や、タンクから出るパイプ、そして給水口の周りに杉の枝や枯葉がたくさん溜まっていました。それらを取り除いて、沢の流れもスムーズにします。
今度来るときには、タンクの中をきれいに掃除する予定です。上のタンクは、パイ部の取り付け口から水が漏れていて、そろそろ替え時かもしれません。

新たな基地が決定!

ついに新たな探検部の基地が決まりました!
広い家屋に、大きな納屋があります。大人数でも宿泊できます。

この地域の一番奥で、山に近く、目の前の田んぼ、その先にすぐ川が流れ、とても静かなところです。
大工さんが忙しく、改修工事が始まるまでは数か月掛かりそうですが、今から楽しみです。

とりあえず、家の周りの写真だけ:)。

キイチゴ
キイチゴが周りに

アカハライモリ
用水路には、アカハライモリ
鹿のはしり
前の道の奥には、鹿の「はしり」も。
フンも
もちろんフンも:)。

山の方へ

2018年5月の新たな基地探しは、山の方へ。

候補地は、できれば敷地内に川が流れていること。
しかも源流に近いところで、日当たりがいい場所がいいなぁ~。
右の写真の奥の方、ちょっと広くなっていて良く日も当たっていそう。
どんなところに出会えるか楽しみです。

基地探し
敷地に川が流れ…
基地探し1
陽当たりがいいところで。

 

またゼロからの基地探し…。

「われら徳島探検部!」の基地探し
2017年3月から交渉を開始して、2018年4月中旬に契約書の作成まで行ったのですが、
契約直前にひっくり返り、またゼロから他の場所を探すことになりました。

段々、改修の話が具体的になるにつれ、少しずつ先方の話や条件が変わってきて、最後にゴロっと変わったという感じです。
これが基地の改修後や改修中に、「やっぱり返して」とならずに良かったと思っています。
さぁ、もっといい場所探しの始まりです!

陽当たりがよく、人家の少ない山のそばで、川が敷地の中に流れている
そんな場所が見つかるといいな~。

アースバッグ工法で小屋づくり(ミニチュア版)

コブハウスアースバックでの小屋づくりも楽しそう。

その準備のため、ちょっと粘土で作ってみました。

分かったことは:
屋根を木で組む場合には、組み方を学んでおかないと難しそう。
強い風にも耐えるように。かつ、崩壊しないように(笑)。
平らな水のないこたつの上なら問題ないけれど、立てる土地の水対策も。
そして、素材(断熱、防寒、雨)。

ちょっとやってみるだけでも、何となく気になるポイントが分かりました。
次は、小さいシンプルの小屋づくりで、試そう!

アースバッグ工法
巻いた壁を作って…
earth-bag house
屋根を載せてみると。
earth-bag house3
壁は凸凹…
EARTH-BAG HOURSE
屋根の組み方を変えてみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考:
Groundwork Episode 1 – Building With Cob

Building with Cob – A Natural & Affordable Way to Build a House

Time Lapse of Earthbag Tiny House Construction

Groundwork Episode 3 – Building with Straw Bale
Groundwork Episode 2 – Building with Timber

「西分の家」の秘密を聞きに行ったら、神山の秘密が分かった件。

神山にかっこいい古民家があるらしい…。
そんな話を耳にして、われわれ探検部の基地に何か活かせるものはないかと尋ねてみました。

お話をきかせていただいたのは、神山つなぐ公社の赤尾苑香さん(すまいづくり担当、一級建築士)。
改修前の状況から、改修のこと、移住者の家探しのことなど、詳しく、かつとても分かりやすく教えていただきました。

中でも、一番心に響いたのは、
「100年もつ家にしよう!」という言葉です。

古民家は、改修の見積もりをしても、改修工事を始めてみると「ここも、あそこも」と改修するところが増えることもあります。

そのときにどうするか?

「予算が決まっているので、その工事は削る」
「とりあえず、住めるようになればいい」
「この改修で20年くらいはもつのだから、その時に…」

と妥協することもあり得ます。

でもこの「西分の家」は、じゃ、40年後、50年後の将来の大改修の時に、たとえば弱い梁(屋根の横柱)や大引き(家の土台にある太い横柱)をまたより立派なものに直すだろうかと考えたときに、「いや、直さないよね」というか、その時にどんな状況になっているか分からない。

だったら、今、改修してしまおう。
100年もつ家にしてしまおう!と。

かっこいい。
未来の神山の人たちのために。
そして、神山へ来てくれる人たちのために。
今、動く。

そんな未来への視点は、探検部も同じ。
「われら徳島探検部!」の基地も、そんな風に…なるかな?
楽しみです。

西分の家1
風格のある外観です。
西分の家1
広い玄関口
西分の家3
共同のキッチン、薪ストーブも。
西分の家4
共有サロン、廊下と素敵な眺め付き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【編集後記】
赤尾さんをはじめ、移住担当の方や滞在中の方にも、沢山のことをお教えいただきました。
お忙しい中、お時間を割いて頂きまして、本当にありがとうございました!

なぜ神山がかっこいいのか。神山が魅力的なのか。
そこに集う人々が繋がり(or/and つながる仕組みがあり)、今だけでなく未来の神山への想いが重層した町。
神山の秘密が分かったような気がしました。

参考:
神山つなぷろ #5 西分の家/工事前の調査など[民家改修プロジェクト・その1]
神山つなぷろ #6 神山のすまい調査[集合住宅プロジェクト・その2]

神山つなぷろ #14 4人の担当者が語る5つの特徴[集合住宅プロジェクト・その5]
神山つなぷろ #7 町民町内バスツアー

神山つなぷろ #11 町産材認証制度[集合住宅プロジェクト・その3]

『神山プロジェクト未来の働き方を実験する』篠原匡著