くくり罠とひげガニ

昨日も、空弾き二つ。
一つは、山奥からヌタバへ出る通い。小さい猪らしく、ワイヤーには毛がついてました。
もう一つは、水場へ出る林の通い。こちらは、石が落ちてきてバネが飛び出したのか、動物が踏んだのか不明です。連日の猛暑で土が乾いて、足跡も分からず。

水場へ続く通い
水場へ続く通いにて。
小さい猪かな。
こちらは、小さい猪かな。

帰りに川の中を歩いていると、20㎝くらいの石の両側からカニの足が出ていました。

掴んでみると、やっぱり、ひげガニでした。

中央の白い石
中央の白い石の両側から、足が!見えるかな?
ひげガニは足が長い
ひげガニは足が長い

 

くくり罠、空弾きが続きます。

見回りを毎日から1日置きにしてから、毎回2~3か所は空弾きです。
わなの5㎝となりに足跡があったり、鼻で動かされたりしたのを入れると何かしら4つ前後には、動きがあります。

それでも、成果が上がるのは1週間に1回ほど。
罠の位置や設置方法に改良を加えようかなとも思うのですが、連日の猛暑で見て回るだけで精一杯の状態です。
余りの暑さに、川を通って山へ見回りするほど:)…。

川から見回りに。
余りの暑さに、川から見回りに。これでも2m弱の深さがあります。
猪の鼻先で動かされたか
猪の鼻先で動かされたか?
石が転がってきて
石が転がってきて、空ハジキに。
4週間ぶりの空ハジキ
ここは、4週間ぶりの空ハジキ
毎日、アオカナブンとコクワがいます。
いつも、アオカナブンとコクワがいます。
空弾き2回目
2週間ぶり、空弾き2回目

くくり罠、まだまだ。

連日、くくり罠の空弾きが続く一方で、成果も上がってきました。
空弾きは、踏板を水糸で結んでいたため、バネが弾けるまでに時間が掛かっていたこと。そしてやはり、設置の場所・仕方も原因となっています。当たり前ですが…。

沢沿いの空弾きは、罠の手前の草が倒れた状態からすると、小さい個体が掛かったのではないかと。急な段差で、鹿が駆け上がったり下りたりしているところの空ハジキは、一気に通り過ぎるため、意外と獲物の体重が罠にのっていないのではないかと考えています。
急斜面のすぐ下や上、もう少し斜面の緩やかな場所などで、仕掛けなおして試してみます。

沢沿いで空弾き
沢沿いで空弾き
「走り」崖を駆け上がるところで
「走り」で。崖を駆け上がったり下がったりするところで
40㎏の雌鹿
40㎏弱の雌鹿

連日の空ハジキと梅ジュース

台風の影響もあって、連日の大降りです。
雨はワナや人の臭いを消してくれるので大歓迎なのですが、
一方で、くくり罠は空ハジキ(罠を動物が踏んでも、逃げていく)ばかり…。動物が罠を踏んでいるということでは、狙い通りなのですが、掛からない。

昨日の見回りでは、空ハジキが3つも!
(罠の数センチとなりを踏んでいたり、罠の直前で止まっていたりも)
原因は、いくつもありそうです。

一つは、小さい個体が掛かって逃げた(締めつけ防止金具で作った輪より細い足のため、罠から抜ける)。
これは、罠の周りの足跡や付近の草が倒れていたり、枝が折れたりしているので判断できます。

他には、踏板を動物が踏んでから、バネが飛び出すまでの時間差が大きくなる。
踏板を杉の薄い板でつくり、水糸で結んでいたため、糸が緩んでいたり、地中の

ネジで止める
踏板をネジで止める

水分などで腐って外れていたり。そのため、板を踏んでも、踏板についている金具(トリッガー)が外れるまでに、時間差ができるのではと考えました。

そこで、踏板と金具を、しっかりネジで止めることに。

あとは、バネのねじれやワイヤーのよじれや癖。上手くばねが伸びあがらない。できるだけスムーズに輪が締まるように要確認。

そして、設置場所の工夫。
動物が踏んだ時に、しっかり体重が掛かる場所であれば、踏板を踏んで罠に気づいても、足をさっと抜けない。下り坂や飛び降りるところの足場などでワナを仕掛ける。(それでも逃げられるときもあるのだけれど..)

それから、罠を埋めるための穴をあけるとき、大きめに掘ってしまうと、近くを踏んだ時に地面が沈みすぎる。周りの地面より柔らかいなど、何かしらの違和感をあたえてしまう。もしくは、踏板の周りに広がる穴だけに足を踏み込み、逃げてしまうことも。

梅ジュース
梅ジュースを飲みながら

「でも、もっともっと山を歩いて、山を知らないとなぁ~」

そんなことを、先日漬けた梅ジュースを飲みながら考えていました。熟れた梅の色がでて、ほんのりピンク色です。ふふっ、うまい。

 

 

川の中に罠⁉ ヒメコウゾも傍に。

小さな沢を登っていると、鹿に食べられて丸坊主になった草がありました。
スゲの仲間でしょうか。周りの草には、一切手をつけず、その草だけ食んでいます。
きっと鹿の大好物なのでしょう。

そこで、「ここに罠を仕掛けたら、どうなるかな…」

ちょっと試しにやってみました。
30㎝近く川底は掘れなかったので、半分ほど罠が川の高さから飛び出してます。ちょっと無理がありましたが、草でごまかして。
さすがにこれでは掛からなそうだけど、「ナイストライ!」ということで。

川を下っているときに、日も出てきて、ヒメコウゾの実がなっていました。甘い。酸味は一切なしで、甘い実です。

川の中のワナ
川の中のくくりワナ
ヒメコウゾ
ヒメコウゾの実

 

雨の中、立派な鹿が去っていきました。

雨が降り靄が立ち込める中、谷へ向かって降りていくと
10m下に70㎏はありそうな目のクリっとした鹿がいました。

見つめ合うこと10秒。
「ピーッ!」と一声鳴いて、谷の右側へ走り去っていきました。
「ピー」、「ピー」と何度も鳴いては、止まったり走ったりしているようです。

谷まで降りてみると、谷向こうの斜面でまた鳴いて、山へ登っていきました。
2mほどの沢を飛び越えたのか?(もしくは別の鹿かな?)沢の手前には、今できたばかりの足跡がありました。

鹿の足跡
葉っぱの上から踏んだ跡がありました。
谷の向こう
谷の向こう側も、緑が茂っています。

くくり罠の見回り。鹿と見つめ合う。

朝から、1回目の見回りです。
2個目のワナを見に行く途中で、尾根下の西側を歩いていたのですが、東側には朝陽があたっています。

「あっちの尾根(東)側は鹿いそうだなぁ~」と枝尾根に上がると、確かにいました!

距離30m。2歳くらいの雌が、太い幹のウバメガシの傍に。

既にこっちをじぃーと見ています。
私も、じぃーと。

ロープと剣鉈しか持っていなかったのですが、「ここで銃を持っていたら撃てるかな?」と、シミュレーションしてみました。
まず、ゆっくりと左手で銃(ここでは剣鉈)を目線の高さまで上げます。それから、右手をゆっくり用心鉄(ようじんがね)へ。

首の付け根から足上あたりを狙って、バン!
楽勝でした。

それから両腕をゆっくり下して、またじぃーとお互い見ていると、突然頭を反対側に振り、ピーッと軽く一声上げて、下へ駆けていきました。

今日は雨の後の快晴。
地面が濡れ、足音も響かずに、小気味よく歩いていたからかな。殺気もないし。

冬場の猟期は、枯葉を踏むだけでも意外と音が響くし、なかなかこうはいきませんが。大きな動物を観察するには、良い条件でした。

朝は、鳥の声も波が砕ける音も、気持ちがいい。

 

くくり罠始めました。

延長された猟期も終わって、2ヶ月が経ちました。
猟期中は、鉄砲での猟(山歩き)が面白くて、ワナ猟まで手が回らなかったのですが、やっとくくり罠を仕掛けてきました。

といっても、たった二つ。
現在、6つを作成中です。
そして、部品を注文中。

くくり罠
くくり罠の図

1時間半ほどで毎日見回りできる範囲のみ。
その条件で、20個のワナを仕掛ける予定です。
(良い場所が見つかれば、更に10個追加したい!)

どちらにしても、次の猟期には、鉄砲で精一杯。罠猟は11月初旬までになりそうです。