鹿の角拾いに(1)

4月も中旬。
鹿の角が春になると落ちるらしいというので、ちょっと探してみました。

猟期も終わり、銃は持たないため両手が使えて、
かつ猟の時と違い普通のスピードで歩くことができるので、楽ちんです。

歩く距離も、同じ4時間でも距離は五倍ほどに伸びます。
川を越えて、急斜面の上り口から山に入っていきます。

一時間半も歩くと、いつもの猟場を超えて、更に奥へ入ることができました。
すると、ピカピカで、指で挟むとクニュと
簡単に潰れる出来たて(?)ほやほやの鹿のふんが、「通い」の所々に見つかるようになりました。

鹿が近かそう!
(銃で撃てるわけでもないのですが、やっぱりワクワクしてきます)

しばらく行くと、今度は袋状のきのこ、ホコリタケがありました。
押すと口から黄色い胞子を吐き出します。

新しい糞
ピカピカの鹿のふん
ホコリタケ
ホコリタケ

 

 

 

 

 

 

ホコリタケの写真を撮ろうと鞄を置いたら、その隣にこちらもホヤホヤの小動物のフンが。2歳児の小指くらいの大きさ。テンイタチでしょうか。上を見上げると青い空、いい天気です。

小動物のふん
ホヤホヤ、小動物のふんも
いい天気
快晴です。

鹿の新しい足跡を追い、通いをどんどん歩いていくと、緩やかな枝尾根を越えると如何にも居そうな場所がありました。

四、五歩歩くと、ビャー!
30kgくらいの雌かな。一目散に尾根沿いを走っていきます。

いつもの猟場から倍以上来たところ。尾根沿いの頂上脇あたり。
山に入って二時間。

鹿に会えた嬉しさ反面、「こんなところまで来ないと会えないなら、捕まえても下すのに一人じゃ五~六時間掛かりそう…」と獲りもしないのにげっそりしてしまいました。

ここから更に30分ほど進んだ後、現在地を地図で確認してから戻ります。

戻る途中で、スリ木を発見。木の皮がえぐれたあたりに泥が付いているのが分かるでしょうか。猪や鹿がヌタ場で泥浴びした後、木にその泥を塗り付けた跡です。木のちょうど反対側だったため、行きには気づかず通り過ぎたようです。

それから、センチコガネが鹿の柔らかな糞を押しているのを発見!動画に取ろうと準備をしている間に、土と枯葉の間に隠れてしまいました。そのため写真は、葉っぱをめくって、センチコガネを周りの土ごと捕まえたところ。するとセンチコガネが貯めた糞も一緒に取れました。

頂上の尾根下あたり
鹿がいたのは、この辺。尾根から5m下あたり
猪のどろ跡
ノタ木
センチコガネ(雪隠黄金)
センチコガネ(雪隠黄金虫)

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、まだ比較的新しい鹿が角でつけた木の傷跡もありました。
(まだ角が取れてない⁉)

鹿の角跡
新しい鹿の角跡
タカサゴきららマダニ
タカサゴキララマダニ

今日は合計四時間。目的の角は見つかりませんでしたが、銃を持たずにゆっくり山に入るのもいいですね。

新緑が萌え、鳥や爬虫類、虫も活発になってきました。そして、マダニも…。

足元から上がってくるもの。シダや木々から落ちてくるもの。量が冬の10倍くらい増えました。要注意です。

写真のマダニは、この帰りに、ひげガニを捕まえようとして服のまま胸まで川に入り、足で押さえたものの深すぎで捕まえられなかったので、川から上がってほんの3mほど木々の間の急斜面を登っただけで、ズボン付いたタカサゴキララマダニです。