3月大雨の渉猟

3月に入り気温も上がり、雨が多くなってきました。
この日は、前夜から雨。日が昇ったら大雨に。
予報では昼から雨が上がるとのことでしたが、見たところでは雲も厚く、まだまだ降りそう。

さて、こんな大雨で動物はどこにいて何をしてるだろうか?

知りたくて、鉄砲とリュックを担いで、山へ入りました。
杉山のわきにある、広葉樹が頂上までつづく小高い山。
そこなら、なんとか1匹くらい、雨に打たれている鹿や猪を見つけられるのではないかという淡い期待をもちつつ、アイゼンを履いて慎重に上りました。

朝8時の時点で、1m幅の沢の水が普段の4倍ほどになっています。足首から脛まで水につかるくらい。

雨が枯葉や木々を叩く音で、まったく動物の足音や動く音は聞き取れません。
気温も10度以上あるようで、中腹から上は霧模様です。

霧が広がる薄明かりを目を凝らして、止まってはぐるり、
止まってはぐるりと、何の動きや見慣れないものを探します。

シダが生えるところと木々生えているの境目あたり。
椎の巨木や倒木の向こう。灌木の合間につづく通いの先。
じっーとしてみたり、しゃがんで見てみたり。
時折、樹冠の上の方が、突風でゴーッと揺れていきます。

銃は機関部ができるだけ濡れないように右側を下にして、進みます。

今日は、三時間の山歩きでした。
何も動くものは、鳥以外見つけられず。
動かないものでは、ハナビラニカワダケとキクラゲをポケットに入れて。

帰りの沢は、更に水かさと音が増して、なかなかの迫力でした。