6頭、鹿を見るも

久しぶりの渉猟にでました。この日は、一番奥の猟場です。
朝9時頃から入ると、歩いて15分ほどで最初の谷に入るところで、鹿二頭が上へ向かう斜面奥へ走っていきます。距離100mほど。

杉林の間にちらちら白いお尻が見えるのですが、撃たず。その場でじゃがんで様子を見ます。
一匹は鳴きながら走り去り、さらに100mくらい先で止まっても3分くらい鳴き続けます。
そこで、大きな岩ばかりの谷をゆっくり登りながら追っていきます。
けれども、裸眼ではどこにいるか見つけられずに、足元の石が「ガラっ」と音を立てた瞬間に、また奥へ奥へと走られました…。

今度は、警戒音がどんどん小さくなっていきます。
急いで追うも、また石に足を取られ大きな音と共に石が下に落ちると、谷の左側斜面で別の鹿が「ぴー!」
目をやると150m先の急斜面を1頭駆け上がっていました。

とりあえず、そのまま谷を上がり、頂上まで登って稜線を移動します。
その間も下の方で、鹿の警戒音がするのですが、木々に隠れて全く姿は見えません。

次は、枝尾根の間の谷部をおりて、鹿が谷を横切るの撃つ作戦へ。
450mくらいから300mまでは、下を見回しながらゆっくり降りるも鹿は見当たらず。

そこで、そこからはざくざく音を立てながら、一気におります。
50mも下りたでしょうか。
足元からふと目をあげると、鹿2頭が60m下を右から左へ走っていきます。
樫などの灌木が多い。

さっと、銃を構えて狙いをつけようとすると、その後に遅れて一頭が走ってきました。
銃を右からスイングさせながら、狙いをその鹿の首元につけて「ドン!」と撃つと…。

なかなかの急斜面、灌木があってもいけるとおもったけど。

見事に樫の木に命中:)。
あと20㎝でいいから左に生えていてくれたらよかったのに。
というか、ほんの少し早く撃てば良かった。




15日目(二ホンリスかな)

今日は、新しい猟場の下見で1時間半ほどの山歩き。

探検部の基地から車で20分のところで、よく管理された杉の山。
15~20mほどの杉の木の間には、30㎝のシダが生えている場所で
光もよく入り、明るい森になっていました。

しかも林道が山の八合目まで整備されているので、六合目くらいまで車で上がり、
あとは徒歩でその林道を通ることも出来る場所です。

車を林道の入り口に止めて、リュックを背負って歩き始めたとき、

後ろから「登山かい?」と
軽トラに乗った地元の方に声をかけられました。

オレンジのニット帽に、猟友会のオレンジと蛍光色のベストを着た私をみて
「その恰好なら、撃たれることもないやろうから大丈夫やろ」と。

少し会話をして、軽トラがゆっくり通り過ぎるときに
荷台に目をやると、なんと、三頭の鹿が!
1歳の雄と2頭の雌。罠で獲ったとのこと。

俄然やる気がでてきました。

20分ほど林道を進み、時々通い(獣道)や走り(崖を駆け上った跡)を見つけては、
それを追って斜面を登りながら、時折止まっては、ぐるりと見回す。

確かに、大物が潜んでいそうないい雰囲気。

林道は山の下から上まで三段ありました。
南側の斜面では、大型の鹿のフンと足跡、小型の猪の足跡があり、
林道でも、同様に鹿、猪、そして狸の足跡まで。

銃も持たずに、GPS代わりの携帯とリュックだけなので
気楽に林道を歩いていると、5~6mしたのシダの中から

カサッ、と音が。

息を殺して、じっとしていると、
またカサカサッ。

ゆっくり小石を拾い上げて、近くに山なりで投げてみると、
傍に落ちている杉の枝の上に、体長も尻尾も共に20㎝くらいのリスが出てきました。

その時には、
「へっ~、細いタイワンリス。こんなところまで来てるのかな」

ぐらいに思い、耳の先にまで気を払うことが無かったのですが、
もしかしたらニホンリスだったかも。
シュッとして可愛らしいリスでした。

20180111